「マイナンバーカードでマイナポイント第2弾」で健康保険証を登録すると自己負担が高くなる?調べてみた

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マイナ保険証は自己負担が高くなる?

2022年6月30日に始まりました「マイナンバーカードでマイナポイント第2弾」。

その中の施策2の「マイナンバーカードの健康保険証としての利用申込み」は、申込むと病院や薬局での自己負担が増えるデメリットがあると聞きました。

また、マイナンバーカードを健康保険証としても、それに対応した医療機関がまだ少ないことも気になったので、調べてみました。

その結果、

  • 2022年9月30日までは普通の健康保険証よりも自己負担額が増える
  • 2022年10月1日からは負担額が安くなり、逆に普通の健康保険証の方が高くなる予定
  • 2023年4月から原則全医療機関、薬局はマイナ保険証対応が義務化される
  • 2024年中を目途に保険者(協会けんぽや健康保険組合)による保険証発行の選択製の導入
  • 最終的に、従来の健康保険証を無くす

という予定であることが分かり、どのタイミングでマイナンバーカードに健康保険証を登録するのがいいか検討してみました。

今回は、これらのことについて紹介したいと思います。

「マイナンバーカードを健康保険証として使うと自己負担が上がるらしいけど、実際はどうなの?」
「マイナンバーカードに健康保険証を登録するのはいつがいいの?」
と思われている方の参考になると思いますので、最後までお付き合いください。

目次

施策2「マイナンバーカードの健康保険証としての利用申込み」とは

「マイナンバーカードでマイナポイント第2弾」の「マイナンバーカードの健康保険証としての利用申込み」は、2023年2月末までにマイナンバーカードに健康保険証を登録すると、マイナポイントが7,500円分もらえるというものです。

ところが、2022年9月現在、マイナンバーカードに健康保険証を登録すると、

  • 対応している医療機関や薬局で使うと、従来の健康保険証を使った時よりも自己負担額が高くなる
  • 登録すると対応している医療機関や薬局で従来の健康保険証を使用しても、自己負担額が高くなる

という問題があり、マイナンバーカード普及の妨げになっています。

さらに、医療機関や薬局では対応するための設備の設置費やランニングコストがかかるため、対応が遅れているのが現状です。

ちなみに、健康保険証を登録したマイナンバーカードのことを「マイナ保険証」と呼ぶようです。

このため、これ以降は「マイナ保険証」と表記します。

マイナ保険証にすると自己負担額が増えるって本当?

2022年9月現在、マイナンバーカードに健康保険証を登録すると、対応している医療機関や薬局で従来の健康保険証を使った時よりも自己負担額が高くなります。

このことが問題となって、厚労省が2022年8月10日に開いた中央社会保険医療協議会で自己負担額の改定が決まりました。

3割負担の場合に自己負担額がどうなるか、従来の健康保険証とマイナ保険証を比較した表は以下の通り。

マイナ保険証と従来の保険証の自己負担額の比較の表

2022年9月までは明らかにマイナ保険証の自己負担が高かったのですが、2022年10月の改定によりマイナ保険証の方は安くなり、従来の保険証は逆に高くなります。

医療機関や薬局のマイナ保険証対応が遅れている?

医療機関や薬局では対応するための設備の設置費やランニングコストがかかるため、対応が遅れているのが現状です。

実際に私が今年になって利用した医療機関や薬局は5件ありますが、マイナ保険証に対応していたところはたった1件しかありませんでした。

しかし、2023年4月から原則全医療機関、薬局はマイナ保険証対応が義務化されます。

これは、2023年3月31日までに対応を完了しなくてはならないということです。

出典:オンライン資格確認の導入が原則として義務付けられます

義務化が予定通り進むなら、2023年4月からはどこの医療機関や薬局でもマイナ保険証が利用できるようになり、従来の健康保険証を持ち歩く必要がなくなります。

しかも、「2024 年度中を目途に保険者による保険証発行の選択制の導入を目指し、さらにオンライン
資格確認の導入状況等を踏まえ、保険証の原則廃止を目指す。」とされており、最終的には従来の健康保険証も無くす方針だそうです。

保険者とは、全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)と健康保険組合のことです。

これが実現するなら、最終的にはどうあってもマイナ保険証に切り替えなくてはなりません。

マイナンバーカードに健康保険証を登録するタイミングはいつがいい?

このまま順調に行くならば、

  • 2022年10月からマイナ保険証の自己負担額が従来の健康保険証よりも安くなる
  • 2023年2月末までにマイナンバーカードに健康保険証を登録すると、マイナポイントが7,500円分もらえる
  • 2023年4月から医療機関や薬局のマイナ保険証対応が義務化される
  • 2024年中を目途に保険者(協会けんぽや健康保険組合)による保険証発行の選択製の導入
  • 最終的に、従来の健康保険証を無くす

となります。

最終的にはみんながマイナ保険証に登録しなくてはならないのですから、マイナポイントがもらえる内の方が得ですが、現時点で登録するのにいいタイミングはいつでしょうか。

現在、持病や治療中の病気やケガがない健康な方は、自己負担額が高くなっても利用しないのですから、今すぐ登録しても全く問題ないようですが、虫歯になった、歯の詰物が取れたなど、突然病院のお世話になる可能性が無い訳ではありません。

10月の自己負担額の改定を待ってからの方が良いでしょう。

また、以前から治療中の病気やケガがある方は、9月まではマイナ保険証にすると再診で自己負担がかかってしまいます。
10月からは再診の自己負担額が廃止されるので、やはり10月以降が良いでしょう。

ただ、これは厚生労働省の予定通りに事が進んだらの話です。

今の時点で医療機関や薬局のマイナ保険証の対応率はまだ低いため、10月になったらすぐに登録するのは早いかもしれません。

また、「マイナンバーカードでマイナポイント第2弾」でマイナンバーカードに健康保険証を登録してマイナポイントがもらえるのは2023年2月末の登録までです。

そうなると、マイナポイントが欲しく、医療機関や薬局利用時の自己負担でも損をしたくない方は、

  • 2022年10月から2023年2月までの間で
  • 自己負担額の改定がうまくいったと判断できたタイミング

で登録するのが良いと思われます。

まとめ

2022年6月30日に始まりました「マイナンバーカードでマイナポイント第2弾」。

その中の施策2の「マイナンバーカードの健康保険証としての利用申込み」は、申込むと病院や薬局での自己負担が増えるデメリットがあると聞いたので調べました。

そして、現時点で登録するのにいいタイミングは、2022年10月から2023年2月までの間で、自己負担額の改定がうまくいったと判断できたタイミングだという結論に私は到達しました。

タイミングについては、色々なお考えがあると思いますが、あくまでも私の意見として参考程度にしていただければと思います。

「マイナンバーカードを健康保険証として使うと自己負担が上がるらしいけど、実際はどうなの?」
「マイナンバーカードに健康保険証を登録するのはいつがいいの?」
と思われている方の参考になれば幸いです。

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