Windows風Linuxディストリビューションとして有名なZorin OSは、「デスクトップレイアウト」と呼ばれる外観のパターンを切り替えて、見た目を簡単に変更することができます
さらに、そのデスクトップレイアウトもカスタマイズが可能です
そこで今回はZorin OS初心者向けに、デスクトップレイアウトの変更とカスタマイズの方法を紹介します
Windows風Linuxディストリビューションと聞いてZorin OSをインストールしたのに「ここが思ってたのとちょっと違うんだよなあ〜」と思ってたりしませんか?
そんなときは、これから紹介する設定を試してみてください
Zorin OSのデスクトップレイアウトの種類
Zorin OSにはPro、Core、Liteと3種類のエディションがあり、無料版であるCoreとLiteで変更できるデスクトップレイアウトは4種類
有料版のProにはさらに6種類追加されて、合計10種類のデスクトップレイアウトが用意されています
各エディションごとに用意されているデスクトップレイアウトは以下の通り
デスクトップレイアウト | Pro(有料) | Core & Lite |
Windows – like | ○ | ○ |
Windows List – like | ○ | ○ |
Touch | ○ | ○ |
GNOME Shell – like | ○ | ○ |
mac OS -like | ○ | × |
Windows Classic – like | ○ | × |
Windows 11 – like | ○ | × |
Chrome OS – like | ○ | × |
GNOME 2 – like | ○ | × |
Ubuntu – like | ○ | × |
表にまとめましたが、有料版のProは使ったことがないので、これ以降はCoreとLiteについての紹介になります
Zorin OSのデスクトップレイアウトの変更方法
先ほど紹介したとおり、Zorin OSのCoreとLiteには4種類のデスクトップレイアウトが用意されています
4種類のうち2種類がWindows風で、あとの2種類はLinuxっぽいデスクトップレイアウトになっています
デスクトップレイアウトを変更するには、「Zorin Appearance」というアプリを使うのですが、画面左下にある「Zorinメニュー」ボタンをクリックして表示されたメニューにある「Zorin Appearance」をクリックします
すると、「Zorin Appearance」が起動します
起動した画面には図形が4つ表示されています
これが用意されている4つのデスクトップレイアウトで、どの図形がどのデスクトップレイアウトかは以下の通り
Windows – like | Windows List – like |
Touch | GNOME Shell – like |
この図形をクリックすることでデスクトップレイアウトを変更できるのですが、画像にある通り、初期設定では左上の図形(Windows – like)が選択されています
その他のデスクトップレイアウトがどんな感じかというと、右上の図形(Windows List – like)を選択すると先ほどとあまり変わりませんが、タスクバーにある起動したアプリのアイコンの横にアプリ名が表示されます
左下の図形(Touch)を選択すると、下の画像のようになります
Windows風とはちょっと違うデザインのようですが、「Zorin Appearance」の図形とも違います
図形と同じ見た目は、タスクバーの1番左にある点が9つ並んだアイコンをクリックすると表示されます
再度9つ並んだアイコンをクリックするか「Esc」キーを押すかすると、元の画面にもどります
右下の図形(GNOME Shell – like)を選択すると、下の画像のようになります
タスクバーが上に配置されて、アプリのアイコンが消えてしまいました
こちらも「Zorin Appearance」の図形と見た目が違いますが、今度は画面上部に移動したタスクバーの左側にある角の丸い四角が2枚重なっているアイコンをクリック
もしくはWindwsキーを押すと、下のように図形と同じような画面になります
Zorin Appearanceでその他のカスタマイズ
「Zorin Appearance」には、デスクトップレイアウトを変更する「レイアウト」以外にも項目があり、いろいろとカスタマイズできます
そこで、各項目で設定できることを紹介します
「テーマ」で設定できること
「テーマ」では、全体的なデザインを変更することができます
設定画面は下の画像の通り
「アクセント色」は、ファイラーにあるディレクトリや選択している項目の色を変更でき、初期設定では「水色」が設定されています
「背景色」ではダークモードや時間によって自動的にダークモードに切り替える設定ができます
「アクセント色」を緑、「背景色」を時間で切り替える設定にして夜に表示すると、下のような画像になります
さらに、「その他」をクリックすると画面が切り替わり、
「アプリケーション」ではアプリケーションのウィンドウのデザインを、
「アイコン」ではアイコンのデザインを変更できます
「Shell」はなぜか反応しませんでした
「アプリケーション」と「アイコン」の両方で「HighContrast」を選択すると、以下のような見た目になります
タスクバーは、「Zorin」ボタンで変更した設定が生きていますが、アプリのウィンドウとアイコンが変更されています
なお、設定を元にもどしたい場合は「その他」の画面の「デフォルトに戻す」で変更した設定がクリアされます
「効果」で設定できること
「効果」ではウィンドウの動きや、ワークスペースやウィンドウの切り替え時の見え方を変更できます
上から2番目の「ゼリーモード」は、ウィンドウをドラッグして移動するときにウィンドウがフニャ〜っと変形する設定です
「デスクトップ・キューブ」は、ワークスペースを切り替える画面が3Dになる設定で、下の画像のように表示されます
「Spatial Window Switcher」は、キーボードでウィンドウの切り替えをする時の見え方を変更する設定です
「インターフェース」で設定できること
「インターフェース」では、ウィンドウのバーやタスクバーの設定を変更できます
「タイトルバーボタン」では、通常だとウィンドウのバーの右側にある最小化や閉じるのボタンを左に表示させることができ、
「左Super」では、Windowsボタンを押した時に表示するのを、
「アクティビティ(ワークスペースの切り替え)」か「Zorinメニュー」に変更できます
Windows風に使いたいなら「Zorinメニュー」に設定するのが良いでしょう
「New Window Placement」は、新しく開いたアプリのウィンドウが最初に開く位置の設定です
「タスクバーの設定」は、タスクバーのところで右クリックして選択できる「タスクバーの設定」の画面が表示されて、タスクバーをいろいろとカスタマイズできます
パネルを自動的に隠したり、Windows11風にアプリケーション表示ボタンを中央に表示したりも可能です
「デスクトップ」で設定できること
「デスクトップ」では、デスクトップにどのアイコンを表示させるかを設定できます
初期設定ではデスクトップに何も表示されていませんが、「ホーム」と「ゴミ箱」にチェックを入れると、下の画面のようにデスクトップの左上に「ホーム」と「ゴミ箱」のアイコンが表示されます
「フォント」で設定できること
「フォント」では、各テキストのフォントを設定できます
フォント名をクリックすると「フォントの選択」画面が表示されるので、好みのフォントを選択しましょう
まとめ
今回は、Zorin OS初心者向けにデスクトップレイアウトの変更とカスタマイズの方法を紹介しました
Windows風Linuxディストリビューションと聞いてZorin OSをインストールしたのに「ここが思ってたのとちょっと違うんだよなあ〜」と思ってたりしている方にお役に立てると思います
Zorin OSを自分好みにカスタマイズしてみましょう!