2020年に貯蓄型生命保険(終身)から県民共済に切り替えて、年間約167,000円コストダウンできた「たのいけ」です。
7月になり、県民共済から”2020年度「割戻金」のご案内”が届きました。
「割戻金」とは、毎年3月の決算で剰余金が生じたときに、3月31日現在で共済に加入されている人を対象に戻されるお金のことです。
この割戻の2020年度分の金額が確定したというお知らせが届いたというわけです。
私は2020年に加入し、今年2021年3月までで10ヶ月間共済掛金を毎月4,000円支払いました。
合計で40,000円共済掛金を支払ったのですが、その割戻金が14,588円。
計算するとなんと、36.47%もの割戻率です。
元々掛金が安い県民共済ですが、この割戻金、すごくないですか?
しかも、前年度よりも多くの割戻金だったとのこと。
そのおかげで、若いならコスパ最高なネット保険の掛金と、49歳の私の共済掛金の額が同程度になりました。
割戻金があるのはもちろん知っていましたが、実際に割戻金を受け取ることになって、あらためてそのパワーを実感しましたので、
- 割戻金とはどういうものか
- どうして前年度よりも割戻金が多くなったのか
- 割戻金によって49歳の私の掛金が若い人のネット保険の保険料と同じくらいの掛金になった事
を紹介したいと思います。
アラフィフで生命保険の見直しを考えている方の参考になれば幸いです。
県民共済の割戻金とは
「割戻金」とは、毎年3月の決算で剰余金が発生したときに、3月31日現在で共済に加入されている人を対象に戻されるお金のことです。
前年の3月から今年の2月までに払い込まれた掛金(前年4月から今年3月までの保障分)に割戻率を掛けて計算し、例年8月上旬に掛金振替指定口座に戻されます。
ただし割戻率は、共済金の支払い等が多ければ減り、少なければ増える仕組みになっており、その年によって変わります。
そして、割戻率が20%未満になった場合には、割戻金は戻ってきません。
また、各都道府県の県民共済によっても割り戻し率は変わります。
出典:県民共済愛知
なお、病気やケガをして共済金を受け取った人にも、3月31日時点で加入していれば、支払った掛金に対して同じ率で割戻金が戻ってきます。
さらに、払戻金を受け取るのに、一切手続きはありません。
加入時に指定した掛金振替口座に振り込まれます。
割戻金が前年度よりも多くなった理由
県民共済から届いた”2020年度「割戻金」のご案内”の封筒には、2020年度の「事業と決算の状況報告」という文書も同封されていました。
同様の内容が全国共済連のサイトにも掲載されているので、加入者でなくても内容を確認できます。
全国共済連「事業と決算の概況」
この報告書によると、以下の要因で前年よりも割戻金が増えたようです。
- 加入者が前年度比101.0%と増加した(233,837件増加し、21,675,474件)
- 全国生協連が加入者から預かった掛金が前年度比101.5%に増加した(6,499億円)
- 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、医療機関への受診控えや外出率低下による交通事故の減少などの影響で、共済金の支払件数が前年度実績を下回り、給付率は前年度より5.1ポイント減少した
- 全国生協連は投機的な資産運用を一切行わず、現金や預金、国債や地方債等で資産全体の93.3%を安全、かつ堅実に運用している
世の中は新型コロナウィルスの影響が広がっていますが、ここでも影響がありました。
しかし、県民共済の運営に関して言えば、良い方向に向かったようです。
加入者が増えたことにより共済掛金が増えたにも関わらず、医療機関の受診控えと交通事故の減少により共済金が減少したのですから。
もちろん、全国生協連の堅実な資産運用があってこその割戻金です。
ここが、営利企業である保険会社と非営利団体である全国生協連との違いとも言えるのではないでしょうか。
あ、別に営利企業が悪いなんて言っていませんよ。
運営の目的が違うのですから、運用の手法が違うのは当然です。
割戻金で若い人のネット保険の保険料と同程度の金額になった件
2020年度の割戻金が前年度よりも増えたおかげで、10ヶ月分の共済掛金に対して14,588円の割戻金になりました。
これを1ヶ月分に分けると、毎月約1,458円戻ってきたことになります。
私は総合保障4型に加入しており、毎月の共済掛金が4,000円です。
共済金から割戻金を差し引くと、実質、県民共済に毎月2,542円を支払った計算になります。
昨年、保険の見直しを行った時に23歳でネット保険に加入した場合のシミュレーションをしてみたのですが、2,168円でした。
見直しの詳細については以前記事にしてありますので、そちらをご覧ください。
念のため、再度ネット保険のシミュレーションをしてみました。
県民共済の総合保障4型には死亡保障も付いています。
このため、ネット保険も死亡保険と医療保険をそれぞれシミュレーションを合計しました。
結果は、23歳で毎月2,540円でした。
ということは、県民共済ならば23歳の人がネット保険に加入した場合とほぼ同じ金額で、49歳も似たような内容の保障が受けられるということになります。
割戻金はその年度の預かった共済掛金や共済金で支払った金額の増減などで変動しますので、毎年こうとは限りません。
しかし、余程のことが無ければ、似たようなパフォーマンスになると思われます。
ちなみに、同じ内容で49歳でネット保険のシミュレーションしたところ、毎月9,590円でした。
まとめ
2020年に貯蓄型生命保険(終身)から県民共済に切り替えたのですが、7月になって県民共済から”2020年度「割戻金」のご案内”が届きました。
件名の通り、2020年度分の金額が確定したというお知らせだったのですが、10ヶ月分40,000円の共済掛金に対して14,588円も割戻金があり、これを月換算したら23歳の人がネット保険(死亡保険+医療保険)とほぼ同じ金額になりました。
県民共済の割戻金のパワーの凄さを実感し、みなさんに紹介したいと思い、
- 割戻金とはどういうものか
- どうして前年度よりも割戻金が多くなったのか
- 割戻金によって49歳の私の掛金が若い人のネット保険の保険料と同じくらいの掛金になった事
を記事にしました。
ネット保険だけでなく、県民共済も検討材料のひとつとして充分なパフォーマンスがあると思います。
アラフィフで生命保険の見直しを考えている方の参考になれば幸いです。