Windows10からLinux MintにOSを変えて3年半以上使用している「たのいけ」です。
Linux に興味を持って色々調べ出すと、「コマンドを入力して〜」とか「コマンドラインで〜」いう言葉が乱舞し、Windows とはぜんぜん違う感じがして「難しそうだなあ〜」と思う方がけっこういると思います。
コマンドとは、PCを操作するための命令文で、端末(ターミナル)にコマンドを入力して操作します。
この一文だけでも「やっぱり難しそう」と思われるかもしれませんが、心配することはありません。
普段使いなら、まったくコマンドを使いません。
とは言うものの、Linux の操作上の特徴は「コマンド入力」で、普段使い以外の場面ではコマンドが必要だったり、専用ソフトを使うより自由度が高く、高速に作業ができたりして便利なので、
「どんな時にコマンド入力が必要になるか」ということと、「コマンドの入力方法」というところまでを、普段使いの目線で紹介していきたいと思います。
Linux に興味がある方の参考になれば幸いです。
1. コマンドって何?
Linux の操作上の特徴は「コマンド入力」です。
コマンドというのは、パソコンに自分のやりたい事を指示するための命令文です。
Linux 本来の操作は「コマンド入力」で、コマンドでありとあらゆる操作を行いますので、その数は膨大です。
Linux を使い始めると、最初のうちは「コマンド覚えなきゃ」という気になって覚えようとするのですが、すぐに挫折します。
このため、コマンドを使う時にネットで探すことになるのですが、数が膨大なために、探すのにも一苦労です。
しかし、今のLinux は普段使いならWindows と同じようにマウスで操作できるようになってきています。
2.普段使いならコマンドは使わないって本当?
前述の通り、今のLinuxは普段使いならWindowsと同じようにマウスで操作できるようになってきています。
皆さんがパソコンを普段使う用途としては、インターネットやオフィスソフトで文書や表を作成したり、音楽を聞いたり、自分で撮った写真を見たりという感じだと思います。
これらの用途に必要なLinux 用のソフトウェアは、Windows 用のソフトウェアと同じようにマウスで操作できるものが沢山あり、Linuxをインストールすると、あらかじめいくつか一緒にインストールされます。
そして、あらかじめインストールされていないものでも、マウスで操作できるソフトウェアが沢山あるため、それを使えば、普段使いならばまったくコマンドを使う必要はないのです。
このため、私はコマンドを2つしか覚えていませんが、その2つのコマンドすら普段は使っていません。
3. コマンド入力が必要になるのはどんな時?
「普段使いならまったくコマンドを使う必要は無い」と言っても、やはりコマンドが必要になる場面はあります。
それは、「普段使いとは違う使い方をする時」です。
例えば、普段使いに近いところでいうと、
- Linuxをパソコンにインストールする時
- ソフトウェアをソフトウェアマネージャを使わないでLinuxにインストールする時
です。
Linuxをパソコンにインストールする時は、ネット調べた方法でインストールをしていく訳ですが、その工程の中にコマンド入力があり、記載された方法の通りにコマンドを入力するだけなので、特に難しいことはないと思います。
ソフトウェアマネージャとは、Linux内蔵のアプリストアみたいなもので、Linuxでは通常ソフトウェアマネージャを使ってソフトウェアをインストールするのですが、最新バージョンがインストールできなかったり、ソフトウェアマネージャに無いソフトウェアをインストールするのにコマンドを使うことがあります。
ただ、ソフトウェアマネージャを使わないインストールでも、マウス操作だけでできる方法があるので、コマンドでソフトウェアをインストールすることもほとんどありません。
しかし、前述したように、Windows のような操作感のソフトウェアと同じ処理をコマンド行った時に、コマンドの方が細かく設定できたり、高速に処理できるものがあるので、その場合はコマンドを使うことをおすすめします。
実例としては、データのバックアップが挙げられます。
Windows のような操作感のソフトウェアを2つ試したのですが、その2つよりもコマンドでバックアップした方が高速でした。
普段使いとは遠いところでは、
- サーバの構築
- プログラミング
でコマンドは必要になってきます。
こちらは、それなりに勉強する気があってやることなので、その気になったら勉強すればいいと思います。
4. コマンドってどうやって入力するの?
Linux を使っていてコマンドを覚えていなくても、普段使いならほ特に困ることはありません。
しかし、やはりLinux を使う以上、たまにはコマンドを使います。
コマンドを使った方が便利だったりする場合もあるので、コマンドの入力方法くらいは覚えておいて損はないと思いますし、入力方法は特に難しいものではありません。
コマンドは、端末(ターミナル)というものを起動させて、そこにコマンドを入力してEnter を押すだけです。
端末というのは、下の画像のようなものです。
この端末の「$」の右側でカーソルが点滅していますので、そのままコマンドを入力してEnterを押します。
ちなみに、コマンドラインというのは、この「$」のある行のことを言います。
それでは、この端末(ターミナル)はどのように起動するのでしょうか。
端末を起動するには3つの方法があります。
ひとつは、メニュー画面から起動させる方法です。
下の画像のように、デスクトップの右下にあるMenu をクリックして出てきたメニューの端末のアイコンをクリックします。
もうひとつは、デスクトップ下のMenu の右側にある、端末のアイコンをクリックする方法です。
更に、「Ctrl」+「Alt」+「t」と入力すると、端末が起動します。
3つのうちのどれか好きな方法で起動すればいいと思います。
まとめ
Linux の操作上の特徴であるコマンド入力は、Linux に興味のある方が躊躇してしまう原因となっていると思われますが、普段使いではまったく使いません。
使うとしたら、Linux をパソコンにインストールする時と、ソフトウェアマネージャを使わずにソフトウェアをインストールする時くらいです。
Linuxやソフトウェアをインストールする時には、当然その時点で色々調べているはずで、調べている最中に必要なコマンドも確認できているはずです。
あとは、それを見て入力すればいいだけで、思うほど大変ということはありません。
ただ、サーバの構築やプログラミングなどの普段使い以外の用途ではコマンドが必要になってきますので、Linux でサーバの構築やプログラミングなどをしたくなったら、コマンドを勉強すれば良いと思います。
そうは言っても、Linux の本来の操作方法はコマンド入力ですし、コマンドの方が専用のソフトウェアを使うよりも高速に処理できる場合もありますので、コマンドを入力するために必要な端末(ターミナル)の起動方法ぐらいは覚えておきましょう。