別の記事でWindowsからLinuxへ移行する7つの理由とメリットを紹介しましたが、今回はその反対に、Linuxを使用する際のデメリット8つと、それぞれの解決方法を紹介します
Linuxへの乗り換えを考えて調べてみると、いろいろデメリットが書かれていて不安になっていませんか?
Linuxは非常に優れたOSですが、すべてが完璧というわけではありません
しかし、デメリットを事前に理解し、その解決方法を知っておくことで、万が一問題が発生した際にも迅速に対処できます
この記事を読めば、Linuxへの移行の不安が軽減できるはずですので、ぜひ、最後までお付き合いください
Linuxの「8つのデメリット」深刻度順ランキングと、その解決策
LinuxはWindowsとは異なるOSであるため、普段使いする上で、いくつか知っておくべきデメリットがあります
しかし、その多くは「昔のLinux」のイメージであったり、簡単な工夫で乗り越えられたりするものです
この記事では、Linuxのデメリットを、普段使いで直面した際のインパクトが大きい順(深刻度順)に紹介するとともに、それぞれのデメリットに対する「具体的な解決策」もセットで紹介します
これを読めば、何に気をつけるべきで、どうすれば解決できるのかが分かります
Linuxへの不安がきっと解消されるはずです
【深刻度:★★★】一部の周辺機器が動かないことがある
プリンターやスキャナー、特殊なマウスといった一部の周辺機器は、Linuxに対応していない場合があります
ソフトウェアの工夫だけでは解決が難しく、これが移行の際の最も大きなハードルになる可能性があります
購入前に、Linuxでの動作実績がある製品を選ぶことが最も確実です
当ブログでは、Linuxで安心して使える周辺機器の選び方を詳しく解説していますので、参考にしてください
各メーカーのウェブサイトで確認できます
また、外付けストレージ(HDD、SSD、USBメモリ)は基本的にそのまま使用できますが、セキュリティソフト(windowsアプリ)が標準搭載されているものは避けた方が良いでしょう
キーボードやマウスも基本的にそのまま使用できますが、設定アプリが必要なゲーミングデバイスはLinux対応の有無を確認してから購入することをおすすめします
設定がキーボード側できるものも多く販売されているので、そういう専用アプリ不要のキーボードを選んだ方が無難です
「でも、どの製品がLinuxで使えるか、いちいち調べるのは大変…」と感じますよね
そんな方のために、当ブログではLinuxで安心して使える周辺機器についても調査し、「選び方の基準」と「具体的なおすすめ製品」を別の記事で詳しくまとめています


【深刻度:★★☆】Microsoft Officeが使えない
仕事や学校、他人とOfficeファイルをやり取りする際、互換性の問題が気になる方も多いでしょう
いままでMicrosoft Officeで作成したファイルが使えるかも心配ですよね
Linuxには、Microsoft Officeと高い互換性を持つ「LibreOffice」が標準で付属しており、個人的な利用であれば、これで十分な場合がほとんどです
他にも、Web版のMicrosoft Office 365や、Googleドキュメントを使う方法など、解決策はいくつもあります
以下の記事で、ファイルの保存場所に合わせた適切なオフィスソフトを紹介していますので、詳しく知りたい方は、そちらもご覧ください

【深刻度:★★☆】Windows用のアプリが動かない
会計アプリや年賀状アプリや一部のゲームなど、「このアプリだけはWindowsで使いたい」というものがあるかもしれません
また、公共機関への届け出アプリ(確定申告のe-Taxなど)は、Linuxに対応していないことがあります
Windowsで使用される主要なアプリでも、Linux版が作成されているものが多くあります
以下の記事では、それらの主要なアプリについて紹介していますので、参考にしてください

その他のアプリでも、「Wine」や「Bottles」といったツールを使えば、多くのWindows用ソフトをLinux上で動かすことが可能です
「Wine」と「Bottles」のインストール方法と使い方は、以下のページで紹介しています


また、Zorin OSは、Windowsアプリをそのまま簡単にインストールできるよにシステムが構築されいるLinuxディストリビューションなので、切り替えるLinuxディストリビューションをZorin OSにするのもひとつの手です

さらに、Linuxには、Windowsアプリの代わりになる優秀な無料アプリがたくさんあります
支障がないなら、新たにLinux版の代替アプリを探すというのも、新しい発見もあり、楽しいものです
【深刻度:★☆☆】メーカーのサポートがない
Linuxは無償で開発されているため、Windowsのようなメーカーの公式サポートはありません
トラブルが起きた際は、基本的に自分で調べる必要があります
実は、これはWindowsを使っている方の多くと同じ状況ではないでしょうか
Windowsを使用していてもMicrosoftやメーカーに問い合わせることはなく、多くの場合は自分でウェブ検索して解決していることがほとんどのはずです
Linuxでも同様に、ネットで情報を収集して解決します
ただし、Windowsに比べて情報が少ないため、解決に時間がかかることもありますので、一応、使用するディストリビューションの本家サイトをブックマークしておきましょう
また、今は生成AIに質問すると、解決方法をいくつも教えてくれます
実際に私も生成AIを使ってトラブルを解決したことが何回かあり、自分で検索するよりも簡単に解決方法を見つけられて、とても助かりました
とはいえ、「自分で調べるのは、やっぱり難しい…」と感じる方もいるでしょう
実はそんな方にとって究極の解決策があります
それは、Linux(Ubuntu)を公式にサポートしているPCメーカー「Dell」のPCを選ぶことです
Dellは、Linux(Ubuntu)が最初からインストールされたPCを販売しており、ハードウェアに関するサポートも受けられます
詳細は以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください

【深刻度:★☆☆】デスクトップ環境によって操作方法がちがう
デスクトップ環境とは、ツールバーやアイコンなどの画面に表示されるパーツや、画面操作に必要なシステムなどをまとめたものです
Linuxにはいくつものデスクトップ環境があり、さらに各ディストリビューションで調整されています
このため、ディストリビューションによって見た目が変わります
ちなみに、Pop!_OSというディストリビューションの見た目はこんな感じ

見た目が変わると操作感も変わるので、初めてLinuxを使う方には抵抗があると思います
まずは、Windowsに近い操作感を持つ「Windows風ディストリビューション」を選ぶのがおすすめです
そうすれば、基本的な操作で迷うことはほとんどありません
Windows風といっても見た目だけではなく、Windowsのような使い勝手やWindowsアプリとの互換性を高めたりされているので、あまり違和感なく使えます
独自調査による「Windows風ディストリビューション」の日本での人気ランキングを以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください

【深刻度:★☆☆】ディストリビューションの種類が多い
Linuxには非常に多くの「ディストリビューション」(OSの種類)があります
ディストリビューションとは、Linuxのシステムに様々なアプリケーションを組み合わせたパッケージのことです
例えるなら、Linuxはパスタ料理で、ディストリビューションはパスタ料理のバリエーションである、ペペロンチーノやカルボナーラという立ち位置です
「DistroWatch Page Hit Ranking」というサイトには260以上のディストリビューションが掲載されていますが、それぞれに特徴があり、自分に合ったものを見つけるのは大変です
初心者はどれを選べば良いか迷ってしまいますよね
これも、上の項目と同じです
まずは利用者が多く、日本語の情報が豊富な「Linux Mint」や「Zorin OS」といった定番のディストリビューションから始めてみましょう
選択肢が多いことは、慣れてくれば自分に最適な環境を見つけられるというメリットにもなります

【深刻度:★☆☆】用語やシステムがちがう
WindowsとLinuxは異なるコンセプトで開発されているため、用語やシステムが異なります
Windowsの「フォルダ」がLinuxでは「ディレクトリ」と呼ばれるなど、最初は用語の違いに戸惑うかもしれません
これは、使っているうちに自然と慣れていきます
最初は慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、必要に応じて覚えていけば良いでしょう
普段使いに必要な基本的な操作は、用語を厳密に覚えなくても、直感的に行えるので心配ありません
【深刻度:☆☆☆】日本語環境が不完全
多くのLinuxディストリビューションやアプリは英語で開発されているため、ディストリビューションによっては、日本語対応が不十分な場合があります
現在のLinux MintやZorin OSといった主要なディストリビューションは、インストールして簡単な設定をするだけで、日本語環境が手に入ります
日本語の表示や入力で困ることは、普段使いではまずありません
当ブログのLinuxディストリビューションのインストール方法を紹介しているページでは、インストール方法と一緒に、日本語入力の設定方法も紹介していますので、これらを見ながらインストールを進めて行けば、簡単に日本語入力が設定できます


ただし、マニュアルやアプリストアのアプリの説明がすべて英語だったりすることはあります
そんなときは、翻訳ツールを使えば日本語で読むことができます
英文を範囲選択できなくて翻訳ツールが使えない場合でも、Googleレンズなら翻訳可能です
【補足】それでもLinuxが「向いていない」使い方
多くのデメリットは解決できる一方で、Windowsに比べると、まだ少しだけ手間がかかったり、選択肢が限られたりする分野もあります
以下のような使い方をPCのメインの目的としている場合は、その点を理解した上でLinuxへの移行を検討するのが良いでしょう
PCゲームを「とにかく手軽に」遊びたい
Steamなどを使えば、多くのWindows向けゲームがLinuxでも遊べます
しかし、全てのゲームが完璧に動作するわけではありません。「PCを買ってきたら、すぐにでもあらゆるゲームを手間なく遊びたい」という手軽さを最優先するなら、Windowsに軍配が上がります
Adobe製品(Photoshopなど)が仕事に必須
デザインや動画編集のプロが使うAdobe製品は、Linuxに対応していません
これらが仕事に不可欠な場合は、WindowsやMacを使い続けるのが現実的です
メーカー独自の特殊な業務用ソフト
会社で指定されている特殊なソフトや、一部の電子申請システムは、Windowsでしか動作しない場合があります
まとめ
今回はWindowsからLinuxへ移行する前に知っておきたい8つのデメリットとそれぞれの解決策を紹介しました
基本的には、8とのデメリットそれぞれに解決策があることが、おわかりいただけたのではないでしょうか?
デメリットを正しく理解し、解決策を知っておけば、Linuxの普段使いは決して難しいものではありません
「自分にもできそうかも」と感じたら、ぜひLinuxに挑戦してみてください
