2016年からLinuxの普段使いをし出して6年がたちました。
そんなある日、「今までコマンドっていくつ使ったんだろう。」と思い書き出してみたところ、たった9個しか使っていないことがわかりました。
ということは、Linuxを普段使いするなら、コマンドを9個使えれば充分だということになります。
今回、この9個のコマンドをまとめて紹介します。
この記事を必要なときに見に来ていただければ、コマンドを覚える必要もありません。
そうすれば、LinuxをWindowsのように使えます。
なぜなら、私が実際にLinuxをWindowsのように普段使いしているからです。
- Windowsのアップデートが苦痛な方
- 古いパソコンを使い続けたいけどWindowsのサポートが終了している方
- 安いWindowsパソコンを買ったら想像以上に動きが悪かった方
これらの問題から開放されるために、Linuxをインストールしてみませんか?
Linuxをインストールしたら最初に使うコマンド
しょっちゅう使うものではないのですが、パソコンにLinuxディストリビューションをインストールしたときに必ず使っています。
Linuxディストリビューションを日本語版でインストールすると、「ドキュメント」や「ダウンロード」など、ディレクトリ名が日本語表記になっています。
Linuxのメインの操作方法であるコマンド入力は半角英数字なので、ディレクトリを指定するときにいちいち全角日本語に変換しなくてはならず面倒なため、以下のコマンドを使って一括で英語表記に変換しています。
LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
具体的な使い方は以下の記事の下の方で紹介していますので、そちらをご覧ください。
バックアップするときに使うコマンド
パソコン内のデータをバックアップする場合に、以下のコマンドを必ず使っています。
rsync -auv –delete バックアップ元のパス バックアップ先のパス
Linuxでもバックアップツールはいくつもありますが、それらよりも簡単に早くバックアップできたので、このコマンドを必ず使っています。
詳しい使い方は以下の記事に紹介していますので、そちらをご覧ください。
バックアップするディレクトリが複数ある場合については以下の記事に紹介しています。
ビット数を確認するときに使うコマンド
ディストリビューションやアプリケーションは、自分の使っているパソコンのCPUやカーネルのビット数に合わせてダウンロードしなくてはならない場合があります。
そんなときに使うコマンドが以下の2つです。
・CPUとカーネルのビット数を調べる場合
uname -m -i
・カーネルのビット数を調べる場合
getconf LONG_BIT
詳しい使い方は以下の記事に紹介していますので、そちらをご覧ください。
パッケージ(アプリ一式)をインストールするときに使うコマンド
パッケージとは、アプリとそのアプリを使うために必要なライブラリや設定ファイルなどがパックになったものです。
Linuxでは通常、アプリをインストールするときは、このパッケージをインストールします。
普段はディストリビューション付属のパッケージマネージャーやソフトウェアマネージャーを使ってインストールしますが、インストールしたいアプリの情報をwebで調べていて、インストール方法でコマンドを紹介されている場合は、それをコピペして使うことがあります。
それが、以下のコマンドです。
sudo apt install パッケージ名
インストールをしている途中で何回か質問が表示され、yesかnoか選択しなくてはならない場合があります。
特別な理由が無いかぎりyesを選択するので、コマンドのオプションを使って自動でyesを選択するようにする場合は、以下のようにオプションを付けて使います。
sudo apt install パッケージ名 -y
過去の記事で、apt-getというコマンドを使っていましたが、上記のaptコマンドはapt-getのの設計上の不具合を修正したものらしいので、それを知ってからは、aptコマンドを使用しています。
(コピペしたコマンドがapt-getの場合は、aptに変更して使っています。)
パッケージのアップデートするときに使うコマンド
リポジトリを最新版に更新することで、リポジトリ内の最新のバージョンのパッケージをインストールすることができるため、コマンドでパッケージをインストールするときには、必ず以下のコマンドでリポジトリを更新しています。
sudo apt update
あくまでもリポジトリの更新なので、これを行っただけではパッケージは更新もアップデートもされません。
パッケージのアップグレードするときに使うコマンド
上で紹介したパッケージのアップデートのコマンドとセットで良く紹介されているのが、以下のアップグレードのコマンドです。
sudo apt upgrade
このコマンドを実行すると、インストール済みのパッケージをすべてリポジトリに登録されている最新バージョンにアップデートしてくれます。
しかし、最新版が不安定だったり、他のパッケージに悪い影響を与えるなどの理由で、特定のパッケージを古いバージョンのまま使用したい場合、それも最新版になってしまうので、不具合が発生する場合があります。
実際、Libre Officeを最新版にしたら起動しなくなってしまったことがあり、古いバージョンに入れ直して使っていたことがあります。
このため、無闇にapt updateを使うのはおすすめしません。
そんな場合は、前述したapt installコマンドを使うと安心です。
apt installコマンドは、インストール済みパッケージに使うと、そのパッケージだけアップグレードしてくれます。
使い方は、インストールするときと同じです。
Linuxが(initramfs)と表示されて起動しなかったときに使うコマンド
これは、私がたまたまLinuxが(initramfs)と表示されて起動しなくなったというトラブルが発生したために使ったコマンドなので、通常はまったく使う必要のないコマンドですが、何回も使ったので、この記事に入れています。
exit
fsck エラーのあるファイルシステム
上記の2つはセットで使うことになります。
詳しい使い方は以下の記事に紹介していますので、そちらをご覧ください。
まとめ
今回、6年間で使ったコマンド9個をまとめて紹介しました。
Linuxを普段使いするなら、紹介した9個のコマンドが使えれば充分です。
必要なときにこの記事を見ていただければ、コマンドを覚える必要もありません。
- Windowsのアップデートが苦痛な方
- 古いパソコンを使い続けたいけどWindowsのサポートが終了している方
- 安いWindowsパソコンを買ったら想像以上に動きが悪かった方
これらの問題から開放されるために、Linuxをインストールしてみませんか?