普段使いの Linux Mint 18.1 (オフィスソフト編)

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Windows10からLinux MintにOSを変えて約3年半使用している「たのいけ」です。

WindowsからLinuxにOSを変えようとして心配になるのが、「今までのデータがそのまま使用できるのか?」ということではないでしょうか。

特にワードやエクセルで保存したデータが使えないと困ると思います。

Linuxでワードやエクセルのファイルを使うにはいくつか方法があるのですが、Linux Mint 18.1にはLibreOffice というMS-office互換ソフトがおすすめなため、まずはLibreOffice を紹介し、その後、他の方法についても紹介します。

Windows10からLinux にOSを変えようか考えている方の参考になれば幸いです。

目次

1. LibreOffice って何?

LinuxMint 18.1 に最初から入っているLibreOfficeは、無料で使用できるMS-office互換ソフトというMicrosoft Officeで扱うエクセルやワードなどのファイルを閲覧・編集・作成ができるオフィススイートのことです。

オフィススイートとは、オフィス業務で必要なソフトウェアのセットのことで、LibreOfficeは以下のソフトウェアのセットとなっています。

LibreOffice機能Microsoft Officeとの対応
Writerワードプロセッサーword(ワード)
Calcスプレッドシート(表計算)Excel(エクセル)
ImpressプレゼンテーションPowerPoint(パワーポイント)
Draw図形
BaseデータベースAccess(アクセス)
Math数式エディタ

ご覧のように6種類のソフトウェアがあるのですが、私が実際に使用しているのはWriter(Microsot でいうところのワード)とCalc(同じくエクセル)の2つだけです。

一般的に家庭用でオフィスソフトを使うのもワードとエクセルの2つくらいだと思いますので、WriterとCalc についてもう少し説明したいと思います。

他のソフトについても知りたいという方は、LibreOfficeの日本語ページをご覧ください。

リンク:LibreOffice日本語ホームページ

(1) LibreOfficeの起動方法

前述した6種類のLibreOffice は、画面左下の「Menu」→「アプリケーション」で「オフィス」を選択して右側に表示された各ソフトウェアを選択して起動します。

(2) LibreOffice Writer

Microsoft office のワードのファイルを使えるのがWriter です。

起動すると、以下のように表示されます。

ご覧の通り、最新のMicrosoft office ではなく、ちょっと前のMicrosoft office のワードのようなツールバーになっています。

Microsoft office は、今のよりもちょっと前のツールバーの方が使いやすいと常々思っていましたので、このデザインはありがたいです。

基本的な操作はワードとほとんど同じで、差し込み印刷もPDF形式で保存することも可能です。

もちろん、ワードのファイル形式の.docや.docxも使用できますし、ソフトの垣根を越えて閲覧・編集・作成ができるODF形式(テキスト文書の拡張子は.odt)のファイルもサポートしています。

ネットで調べると、元のレイアウトが崩れることがあるそうで、過去の遺産を使うにはそれぞれのファイルで調整が必要なようです。

私はまだワード文書では経験がありませんが、どうせ過去の遺産自体、保存しているだけで使用していませんし、使用するときには何かしらの内容修正をしますので、ちょっと修正の量が増えるだけだろうと特に問題にしていません。

単純に文章を打つだけならワードとほとんど変わらない使用感です。

(3) LibreOffice Calc

Microsoft office のエクセルのファイルを使えるのがCalc です。

起動すると、以下のように表示されます。

こちらも、ちょっと前のMicrosoft office のエクセルのようなツールバーになっています。

操作もエクセルにそっくりで、関数はそのまま使えますので、特に使い方を勉強する必要はほとんどありません。

ただ、100%同じかというとそうでもなく、セル内での改行がエクセルでは「Alt+Enter」なのに対し、Calcは「Shift+Enter」だったりと微妙に違います。

また、エクセルのマクロはそのままでは使えなかったりします。

Writerと同様、.xlsや.xlsxのエクセルのファイル形式が扱え、PDF形式での保存も、ODF形式(表計算の拡張子は.ods)のファイルもサポートしています。

レイアウトの崩れについては、実際に使用した感じWriterよりもCalcの方が崩れやすい印象でした。

ただ、エクセルと比べてどうかというと、ほとんど違和感なく使用できるため、満足しています。

2. エクセルやワードのファイルを使う他の方法

LibreOfficeはMS-Office互換ソフトとはいえ、100%同じという訳にはいきません。

人によっては使いづらいと感じるでしょう。

そういう方には、他にも以下の3つの方法がありますので、試してみてはいかがでしょうか。

(1) マイクロソフトの無料のWeb版Offce(旧Office Online)
(2) Googleのオフィススイート
(3)その他のMS-office互換ソフトを使用する

(1)(2)は実際に表計算を少し試してみたので、使用感も含めて紹介したいと思います。

(1) マイクロソフトの無料のWeb版Office(旧Office Online)

Microsoft Office には、Web版Office(旧Office Online)というものがあり、Microsoftのアカウントとインターネット環境があれば、Word、Excel、PowerPoint、OneDriveをウェブブラウザ上で無料で使用できます。

リンク:マイクロソフトWeb版Office

MicrosoftのアカウントについてはWindows10を使用されているのであれば持っていると思いますが、インターネットに繋がっていないと、OneDrive に保存されているファイルが開けなかったり、自動保存ができないため一度PC内に保存しなくてはならなかったりします。

また、使用感については、実際にWeb版Office でExcel を少し使ってみましたが、インストール版より動作がカクつくことが多いと感じました。

たぶん、自動保存のタイミングでカクついているようでしたので、インターネットの回線速度が影響していると思われます。

(2) Googleのオフィススイート

Googleが提供するMS-Office互換オフィススイートは、以下のような構成になっています。

GoogleMicrosoft Officeとの対応
ドキュメントword(ワード)
スプレッドシートExcel(エクセル)
スライドPowerPoint(パワーポイント)

こちらも無料で利用できますが、Googleのアカウントとインターネット環境が必要です。

リンク:Googleのオフィススイート

実際にスプレッドシートを少し使ってみましたが、マイクロソフトのWeb版オフィスと同様に自動保存の際にカクつく現象がありました。

また、エクセルとLibreOfficeと比べ機能が少ないような気がしました。

(3)その他のMS-office互換ソフトを使用する

Linuxで使用できるMS-office互換ソフトはLibreOffice以外にもいくつかあります。

ただ、もともとLibreOfficeがインストールされている訳ですし、最新の技術より安定性と安全性を重視しているLinuxMint が最初から入れているソフトウェアですから、信頼度も高いです。

また、別のMS-office互換ソフトを探して、ひとつづつインストールして試してみるのも面倒ですし、とりあえずはLibreOfficeを使っておけば良いんじゃないでしょうか。

まとめ

WindowsからLinuxにOSを変えて、ワードやエクセルのファイルが使えなくなっては困ると考える方もいると思いますが、Linux Mint 18.1にはLibreOffice という無料のMS-office互換ソフトが入っており、ワードやエクセルのファイルを閲覧・編集・作成できます。

今回は、このLibreOfficeと、その他にLinuxでワードやエクセルのファイルを使う方法を紹介しました。

LibreOffice はちょっと前のMicrosoft Officeと似ており、操作に違和感もほとんどありません。

他にもLinuxでワードやエクセルのファイルを使う方法はありますが、やはりLibreOfficeをおすすめします。

Windows10からLinuxs にOSを変えようか考えている方の参考になれば幸いです。

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