パソコンを使っていると、用途に合わせて自分の使いやすいソフトをインストールして使いたくなりますが、LinuxはWindowsとはインストールの方法が違います。
Linuxのソフトウェアのインストール方法はいくつもあるのですが、Linux にはソフトウェアマネージャというLinux内蔵のアプリストアのようなものがあり、LinuxMint では、このソフトウェアマネージャを使用してインストールすることが推奨されています。
今回は、このソフトウェアマネージャによるソフトウェアのインストール方法と、アンインストール方法、そして、ソフトウェアマネージャのデメリットについて紹介したいと思います。
1. ソフトウェアマネージャって何?
前述の通り、ソフトウェアマネージャはLinuxMint 内蔵のアプリストアのようなものです。
まず最初に、デスクトップ左下にあるMenuをクリックして表示されるメニューの中の、「ソフトウェアマネージャ」をクリックします。
すると、パスワードの入力を求められますので、ログインパスワードを入力して、「OK」をクリックします。
そうすると、ソフトウェアマネージャが起動し、表示されます。
この画面を操作して、ソフトウェアをインストールするのですが、画面の中に「パッケージ」という表示があります。
この「パッケージ」というのは、ソフトウェア本体を動かすために必要なライブラリや設定情報などの部品一式をまとめたものです。
ソフトウェア1つが1パッケージとお考えください。
LinuxMint の日本語公式ページには、「30000を超える全てのソフトウェアが無料です」と書かれていますが、ソフトウェアマネージャには「93,056個のパッケージが利用可能」と書かれています。
出典:LinuxMintの特徴
ソフトウェアマネージャに表示されているソフトウェアは、全て動作確認と安全確認が予めされています。
こんなにもたくさんのソフトウェアが安全にしかも無料でインストールできるなんて、本当にありがたい限りです。
2. ソフトウェアマネージャによるソフトウェアのインストール方法
では、このソフトウェアマネージャを使って、どのようにインストールするのでしょうか。
試しに、Pinta というお絵描きソフトを例にインストールしてみましょう。
(1)インストールしたいソフトウェアの名前が分かっている場合
画面右上にある検索部分に名前(今回はPinta)を入力して検索します。
すると、下の画像のように検索結果が表示されます。
Pinta が候補の中にありましたので、Pinta をダブルクリックします。
すると、Pinta の詳細画面に切り替わります。
ソフトウェア名の下に「インストールされていません」という表示があるので、その右の「インストール」をクリックすると、インストールが始まります。
インストールが終了すると画面が切り替わり、ソフトウェア名の下に「インストール済」と表示されるので、これでインストールは完了です。
(2)ソフトウェアを探したい場合
「何か良いお絵描きソフトは無いかなあ」という風にソフトウェアを探す時は、カテゴリのアイコンのグラフィックスをクリックします。
すると、カテゴリに該当するソフトが一覧で表示されます。
ちなみに、各ソフトウェアのアイコンの右下にチェックマークが付いているものがありますが、これは、インストール済みのマークです。
スクロールしながら見ていくと、Pinta というソフトを見つけました。
あとは、Pintaをダブルクリックしたら、(1)と同じ手順でインストールが完了します。
3. ソフトウェアのアンインストール方法
ソフトウェアをインストールしても、使わなくなったり、使いづらかったりしてアンインストールしたいことがあると思います。
この場合でも、コマンドを使用してアンインストールする方法ももちろんありますが、もっと簡単にできる方法を2つ紹介したいと思います。
2.と同様にPinta を例にやってみます。
(1) Menu 画面からアンインストールする方法
LinuxMintは、Menu 画面からアンインストールすることができます。
これが一番簡単な方法だと思います。
まずは、デスクトップ左下のMenuをクリックします。
表示されたメニューのグラフィックをクリックすると、グラフィック関係のソフトウェアの一覧が右側に表示されるので、その中の「My Pinta」を右クリックします。
右クリックすると、下のようなメニューが表示されるので、「アンインストール」をクリックします。
パスワード入力画面が表示されるので、ログインパスワードを入力して「OK」をクリックします。
アンインストールが完了すると「パッケージが削除されました。」と表紙されるので、「OK」をクリックして完了です。
(2) ソフトウェアマネージャからアンインストールする方法
こちらも簡単な方法ですが、ソフトウェアマネージャを開いて操作するので、若干手間が増えます。
まずは、ソフトウェアマネージャを開き、Pintaを検索して、Pinta の詳細画面を開きます。
詳細画面の「インストール済」の右側にある「削除」をクリックします。
アンインストールが完了すると、詳細画面の「インストール済」だった部分が「インストールされていません」と表示されて、完了となります。
4. ソフトウェアマネージャのデメリット
何万という数のオープンソースの無料ソフトウェアが、こんなに簡単にインストールとアンインストールができるのですが、このソフトウェアマネージャにもデメリットが2つあります。
(1) ソフトウェアの詳細画面の説明やコメントが英語
前章で貼り付けたソフトウェアの詳細画面の画像を見ていただけると分かると思いますが、ソフトウェアの説明が英語です。
画像では見切れていますが、下にはユーザーの評価とコメントがあるのですが、それも英語です。
しかも、コピペしてGoogle翻訳にかけようにも、コピペができない仕様になっています。
このため、詳細を知りたい場合は、別でブラウザを使って検索して調べる必要があります。
とはいえ、Android のplayストアでも、表示された説明文だけでなく、ブラウザでそのアプリの情報を収集&検討してからインストールしますので、特に苦になるようなことでは無いと思います。
(2) ソフトウェアが最新版じゃないものもある。
前述した通り、ソフトウェアマネージャに登録されているソフトウェアは全て動作確認等がされています。
動作確認等には時間がかかるので、ちょっと古いバージョンが登録されているものもあります。
安定を求めるなら、ちょっと古いバージョンでも良いのではないでしょうか。
最新版がどうしても使用したい場合は、ソフトウェアマネージャを使わずにインストールする必要があります。
まとめ
パソコンを使用していると避けることのできない、ソフトウェアのインストールとアンインストールについて、LinuxMint で簡単に行う方法を紹介しました。
ソフトウェアマネージャは、登録されているソフトウェアの数が何万とあり、しかも、動作確認済みでオープンソースの無料ソフトウェアばかりで、インストールもアンインストールも非常に簡単にできるスグレモノです。