ブログのプロフィール画像とサイトアイコンをKidle Fire HD 10とメディバンペイントで作成した「たのいけ」です。
今回は、メディバンペイントのレイヤー機能について紹介したいと思います。
レイヤー機能とは、他のお絵描きアプリにも搭載されている「絵をパーツごとに分けて描く」ことができる機能です。
この機能は、絵を描き始めて途中から使うというのが難しいため、事前に知っておくことが重要です。
ですが、レイヤー機能を全て理解しないと絵が描けないかというと、そんなことはありません。
私のブログのプロフィール画像を描いた時には、これから紹介する機能だけ使いました。
これだけ知っていれば、私のプロフィール画像程度の絵は描けます。
まずは、これから紹介する使い方を把握しておいてもらって、後の使い方は描きながら自分の使う分だけ習得していけば良いと思います。
興味のある方はお付き合いください。
1. レイヤーって何?
レイヤーとは、アナログのアニメで使われているセル画のような透明なシートのデジタル版です。
そのシートに絵をパーツごとに分けて描き、それらを重ねて1枚の絵を完成させます。
レイヤーの基本的な使い方としては、線画の部分と着色の部分を別のレイヤーに描くというものです。
そうすると、着色が気に入らないとしたら着色のレイヤーだけ修正することができ、線画は修正する必要はありません。
また、人の顔を描く場合に「顔」「口」「目」「髪の毛」などをそれぞれ線画と着色とを分けて描いておくと、”ヘアスタイルだけ変えたい”とか”髪の色を変えたい”という時に「顔」「口」「目」に影響なく、髪の毛だけ書き換えるということができます。
更に、室内の絵を描く時に「壁」「机」「イス」「人物」を別々のレイヤーに描いておくと、「イス」の位置だけ変えたりすることもできるという大変便利な機能です。
2. メディバンペイントのレイヤーの基本的な使い方
レイヤー機能には沢山の使い方がありますが、その中でも最も基本的は以下の使い方を紹介します。
- レイヤーの追加方法
- レイヤーの重なる順番の変更方法
- レイヤーの非表示方法
- レイヤーの名前の変更方法
- レイヤーの削除方法
まず、レイヤーメニューアイコンをタップすると、画面右側にレイヤーメニューが表示されます。
キャンバスを作成した直後だと、レイヤーメニュー内に「レイヤー1」という項目が1つだけ表示されています。
この「レイヤー1」が、現在キャンバスに表示されている画像のレイヤーです。
それでは、レイヤーを1枚追加してみましょう。
レイヤーメニュー下側にある「+」アイコンをタップすると、更にメニューが表示されますので、一番上の「カラーレイヤー」をタップします。
すると、「レイヤー1」の上に「レイヤー2」が表示されます。
これで、「レイヤー1」の上に「レイヤー2」が重なりました。
そして、表示を良く見てみると、「レイヤー1」よりも「レイヤー2」の表示がグレーになっています。
これは、現在の作業領域が「レイヤー2」ですよという印で、この状態で描画をすると、「レイヤー2」に描画されることになります。
なお、レイヤーは、現在の作業領域のすぐ上に追加されますので、位置に注意して追加しましょう。
ちなみに、ここで「レイヤー1」という所をタップすると、グレーの表示が「レイヤー1」に移り、作業領域も「レイヤー1」に移ります。
レイヤーが分かりやすいように、「レイヤー1」に「レイヤー1」と描いておきます。
そして、「レイヤー2」をタップして、「レイヤー2」には別のレイヤーと見分けがつくように色付きの四角に「レイヤー2」と描いておきます。
これを、四角の位置をずらしながら「レイヤー4」まで作ったのが、以下の画像です。
ごらんの通り、レイヤーメニュー内に表示されている順番に重なっているのが分かります。
なお、このレイヤーは、レイヤーメニューの下に表示されている上下の矢印アイコンで順番を並び替えることができます。
試しに「レイヤー3」を「↑」をタップして「レイヤー4」の上に並びを移動させると、下の画像の通り、「レイヤー3」の描画が一番上に重なります。
また、レイヤーメニュー内の各レイヤー名の左側にある目の印をタップすると、レイヤーを非表示にすることができます。
試しに「レイヤー3」の左側にある目の印をタップしてみると、目の印が薄くなり、「レイヤー3」の描画もキャンバス内で非表示になります。
もう一度、目の部分をタップすると、目の印の色が元にもどり、キャンバス内でも表示されます。
これを応用して、試しに付け足したいパーツを個別のレイヤーに描いて、表示したり非表示にしたりして見比べてみるということができます。
このように、レイヤーを重ねていって1枚の絵を作成していくのですが、レイヤーが増えていくと、「レイヤー1」のような名称では、どれが何のパーツか分からなくなってきます。
このため、レイヤーの名前を変更できる機能があります。
試しに「レイヤー3」の名前を変更してみます。
まず、レイヤーメニューで「レイヤー3」をタップします。
すると、「レイヤー3」の名前の右側に歯車マークが表示されるので、これをタップします。
画面中央に「レイヤー3」と表示されます。
画面中央に表示された「レイヤー3」を「青3」に変更して「確定」をタップすると、レイヤーの名前が変更できます。
もし、レイヤーを作成して描いていたけど、どうも気に入らないとレイヤーを消したくなることがあります。
このような場合は、消したいレイヤーをタップして選択し、レイヤーメニューの下にあるゴミ箱アイコンをタップします。
画面中央に「本当に削除してよろしいですか?」という表示が出るので、レイヤー名が間違っていないか確認して、「削除」をタップすると、レイヤーが削除されます。
3. 下書きレイヤーについて
レイヤーメニューの上の方に、いくつかメニューがありますが、その中に「下書きレイヤー」というものがあります。
メディバンペイントのサイトを見ると、通常のレイヤーと違い、以下の特徴があります。
「下書きレイヤー」にチェックをいれると、選択されたレイヤーは下書きレイヤーになります。下書きレイヤーは、以下の特徴をもっています。
出典:レイヤー機能を使ってみよう
・自動選択、バケツツールの範囲指定に影響しません
・印刷したときに反映されません
・jpg、pngで出力されません(保存したファイルにも反映されません)
試しに新規作成で「どんぐり」を下書きしたいと思います。
まだレイヤーは1枚しか無いので既に「レイヤー1」が選択されていますが、この状態で、レイヤーメニューの「下書きレイヤー」にチェックを入れます。
これで、「レイヤー1」が「下書きレイヤー」になり、「レイヤー1」の歯車マークの左下に×印が表示されました。
ここで、下書きレイヤー」を描く時の注意点があります。
それは、「下書きは、仕上げの時とは違う薄い色を使いましょう。」ということです。
そうしないと、いざ仕上げを描いた時に下書きとの見分けがつかなくなってしまうからです。
試しに下書きを水色で、仕上げを黒で「どんぐり」を描いてみました。
下書きと仕上げがハッキリ見分けることができます。
3. フォルダーでパーツをまとめましょう
レイヤーを使って絵を描いていくと、レイヤーがどんどん増えていき、どれがどのパーツのレイヤーで、どういう順番で重なっているのかが分かりづらくなってしまいます。
そんな時に便利なのが、「フォルダー」です。
先ほどの「どんぐり」を簡単に仕上げてみましたが、レイヤーメニューを見ると、表示いっぱいにレイヤーが並んでいます。
下書きを含めないで8枚のレイヤーを使いました。
この内、「どんぐり」の実の部分は「実」「実ハイライト」「実色」と3枚使っているので、これを「本体」というフォルダーでまとめてみます。
まず、まとめたいレイヤーの内で一番上に重なっているレイヤーをタップし、レイヤーメニュー下側にある「+」アイコンをタップします。
今回は、実の部分で一番上に重なっている「実」レイヤーを既に選択してありますので、そのまま「+」アイコンをタップすると更にメニューが表示されるので「フォルダー」をタップします。
選択していた「実」レイヤーの上に「フォルダー1」ができあがります。
この時点で、「フォルダー1」を選択している状態になっているので、右側にある歯車アイコンを選択してフォルダーの名前を「本体」に変更します。
次に、「本体」フォルダーにまとめたいレイヤーを入れていきます。
「本体」フォルダーのすぐ下にある「実」レイヤーをタップし、メニュー下側の「↑」アイコンをタップすると、「実」レイヤーの表示がちょっと右にずれます。
これで、「本体」フォルダーに「実」レイヤーが入りました。
これを「実ハイライト」「実色」と上から順番にフォルダーに入れていくと、元々のレイヤーの重なり通りにフォルダーに入れることができます。
なお、先にフォルダーを作って、そのフォルダーを選択した状態で「+」をタップしてレイヤーを作成すると、フォルダーの中にレイヤーが作成されます。
このフォルダーは、パソコンのフォルダーと同様に閉じたり開けたりできます。
開いている状態のフォルダーをタップするとフォルダーが閉じて、閉じている状態のフォルダーをタップすると開きます。
他のレイヤーもパーツごとにフォルダーに入れて全て閉じると、下の画像のように非常にコンパクトに表示することができます。
レイヤーをフォルダーに入れると見やすくなるのですが、それだけでなく、フォルダー単位で操作ができるようになります。
「実の帽子」フォルダーを選択した状態でレイヤーメニュー下側の一番右側にある点が3つのアイコンをタップし、「複製」をタップします。
すると、「実の帽子」フォルダーが2つに増えます。
作ったパーツを修正したいけど、元のパーツも残しておいて、どっちが良いか見比べてみたいという場合などに便利です。
フォルダー単位で削除することも可能です。
削除したいフォルダーを選択して、レイヤーメニュー下側の「ゴミ箱」アイコンをタップして削除するだけです。
まとめ
レイヤーは、デジタル版の透明なシートで、このシートに絵のパーツを分けて描いて、それらを重ねて1枚の絵を完成させる機能です。
このため、絵を描き始める前に知っておく必要があります。
とはいえ、レイヤー機能の全ての使い方を把握しておく必要はありません。
レイヤーの基本的な使い方
下書きレイヤー
フォルダーの使い方
だけ把握できれば、私のブログのプロフィール画像程度の絵ならば描けます。
まずは、紹介しました使い方を把握しておいてもらって、後の使い方は描きながら自分の使う分だけ習得していけば良いと思います。
もっとレイヤーのことを知りたいという方は、メディバンペイントのサイトにあります「レイヤー機能を使ってみよう」をご参照ください。
みなさんの参考になれば幸いです。
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