私は就職したての時に会社の先輩にすすめられるままに貯蓄型生命保険(終身)に加入し、保険を見直すことなど全く頭になく加入しつづけていました。
そんな私がネットで以下の3つの貯蓄型生命保険(終身保険)を見直すべき理由を目にし、その内容に納得できたため貯蓄型保険を解約して掛け捨て保険に切り替えて、年間167,000円の保険料削減ができました。
- 掛け捨て保険より保険料が高い
- 解約した時の払戻金が支払った保険料より安くなる
- 溜まったお金を必要な時におろせない
今回は、この貯蓄型生命保険(終身保険)を見直すべき理由3つについてどう考えて見直すことにしたかの紹介したいと思います。
これから保険を検討しようと思っている方の参考になれば幸いです。
1.掛け捨て保険より保険料が高い
なぜ貯蓄型生命保険が掛け捨て保険より保険料が高いのか調べました。
貯蓄型生命保険の保険料は保険料+積立資金という構造になっており、本来なら生命保険とは関係のない積立資金の分も保険会社に支払っているから保険料が高くなるということが分かりました。
イメージとしてはこんな感じです。

保険の補償項目が違うので正確な比較にはなりませんが、私が見直して加入した県民共済と比較すると、明らかに貯蓄型生命保険の保険料が高いことがわかります。
加入していた貯蓄型生命保険 | 掛け捨て保険(県民共済) |
(年払い) 215,596円 | (月額) 4,000円 (年額)48,000円 |
保険料は定期で支払うものなので、家計への負担がその分大きいことになります。
これをもし積立資金分を貯蓄なり投資なりしていたら、それは負担ではなく資産になり、同じ金額で負担が大きいくなるくらいなら、資産が増えた方が精神衛生上も家計のやりくりも負担が軽くなると考えました。
2.解約した時の払戻金が支払った保険料より安くなる
私が加入していた貯蓄型生命保険は終身保険で、死亡した時もしくは高度障害となった時以外は補償額満額支払われず、満期というものが無いプランでした。
このため、死んだり高度障害になるまでに解約すると、どの時期でも解約払戻金の扱いになり、支払った保険料より安くなってしまいます。
保険を見直そうと思う前は途中で解約することなんて考えていませんでしたので、死んだり高度障害になった時に補償額が満額支払われればそれで良かったのですが、途中での解約を考え出すとそうは行きません。
私が契約していた保険会社は、途中で解約した時にいくら払戻金があるのかの一覧表を送ってくれていましたので確認したところ、今まで支払った保険料より遥かに低い金額しか戻って来ないことが分かりました。
これが貯蓄だなんてとても思えません。
今まで、何も考えずに保険料を支払っていたことを本当に後悔しました。
3.溜まったお金を必要な時におろせない
貯蓄型生命保険でも解約はいつでもできますが、手続きは銀行でお金をおろすのよりも手間がかかります。
保険会社によっては解約にかなり手間と時間がかかるそうです。
さらに、私が加入していたのは終身保険で満期がありません。
死亡もしくは高度障害になった時以外は全て解約払戻金の扱いになり、戻って来ても払った保険料よりも安くなってしまいます。
このため、自分のタイミングで解約すると、銀行からお金をおろすよりも手間だし、入れたよりも低い金額しか戻ってこないため、解約することを躊躇してしまいます。
これはデメリットでしかありません。
こんなことなら保険料の積立資金分を貯金しておけば良かったと、更に後悔しました。
まとめ
以上、保険を見直すべき3つの理由を自分なりに考えた結果、
- 保険会社に支払っている積立資金分を貯蓄なり投資なりに回した方が、負担ではなく資産が増えることになるので、精神衛生上も家計のやりくりも負担が軽くなる。
- 死ぬか高度障害になるかするまでに解約するとそれまで支払った保険料よりも遥かに低い金額しか戻って来ないため、とても貯蓄とは思えない。
- 解約は銀行からお金をおろすよりも手間がかかり、解約払戻金の低さから解約を躊躇してしまい、自分のタイミングで現金化しずらくなっているのはデメリットでしかない。
という結論に達し、保険を見直すことにしました。
私の父は既に”がん”で亡くなっており、母は「生命保険(貯蓄型生命保険)に入っていたから、とても助かった」と言っております。
このため、高齢になる前に死んでしまった場合は、貯蓄型生命保険も良いのかもしれません。
しかし、父が”がん”で手術した年齢を超えた現在、私はまだ”がん”になっていませんし、定期健康診断の結果も肥満以外は特に異常がありません。
子供達も来年には全員就職し、経済的には一応自立できますので、このタイミングで保険を見直すことができて良かったと思います。
家族状況や健康状態、考え方など人によって全く違うと思いますが、「こういう考え方もあるんだ」と保険を見直そうと思った時に参考にしていただけたら幸いです。