ブログのプロフィール画像とサイトアイコンをKidle Fire HD 10とメディバンペイントで作成した「たのいけ」です。
Fire タブレットで絵を書いている最中に手のひらが画面に接触すると、手のひらの方で線を描いてしまったり、画像が拡大縮小してしまったりと誤作動を起こします。
これを防止するために手のひらの下にフェルトを敷いていたのですが、画面から手のひらが離れるとフェルトも離れてしまうため、段々使い勝手が悪く感じるようになってきました。
もっと手にフィットしたものをと思い、こんなのを作ってみました。
良い具合にできたので、その作り方を紹介したいと思います。
安くできますし、それほど難しくもなく、性能も申し分ありません。
市販の二本指グローブを買って失敗したorするのが怖い。
買うより作ってみたい。
という方の参考になれば幸いです。
用意するもの
今回の二本指グローブは構造がシンプルなので、用意するものも少ないです。
- 軍手
- ゴムボンド
- ヘラ
- 不織布マスク(ゴムの部分のみ使用)
- ハサミ(写真を撮るのを忘れました)
軍手は、家にあったものを使いました。
綿製のもの使ってください。
綿製のものは、何も加工せずにKindle Fire HD 10 で試して、誤作動が無い事を確認しています。
ナイロン製の軍手というのもありますが、そちらは試していないので、誤作動しないかどうかは分かりません。
ちなみに、100均でドライブ手袋(綿100%)というものを買って試してみたのですが、軍手と同じ綿製なのに、なぜか誤作動が起きました。
2組セットだったのですが、2組ともダメでした。
付け心地はドライブ手袋の方が良かったのですが、残念です。
ゴムボンドは、100均のものを使いました。
透明のものではなく、色付き(黄色)のものをおすすめします。
なぜなら、透明だと、ボンドを塗ったところと、そうで無いところの違いが見づらいからです。
作業を始めてから追加したので、別の写真になっていますが、ヘラもあった方が良いです。
塗ったボンドをしっかり塗りつけるために使います。
私は以前100均で買ったペインティングナイフを使いましたが、先が細い(できれば5mm未満)ヘラ状のものなら何でも大丈夫です。
そして、不織布マスクはゴムの部分だけを使います。
こちらも作業中に追加した材料ですが、使う不織布マスクは使用済みでも新品でもかまいません。
長さと太さがちょうど良かったですし、使用済みのものを使えば材料費は実質ゼロです。
ゴムボンドを乾かす必要があるため、作業的には難しくないものの、けっこう時間がかかります。
10分程度でゴムボンドは接着できる程度に乾燥するとパッケージには書いてありますが、今回は接着が目的ではありませんので、30分から1時間程度乾燥させます。
休日に何かの合間に少しづつ作業すると良いでしょう。
二本指グローブの作り方1.ゴムボンドを塗って切る
単純に軍手を装着して絵を書いても良いのですが、その場合、以下のような欠点があります。
- 右手で2本指でピンチして画像を拡大や縮小ができない
- タッチペンが持ちづらい
- 夏場は暑い
このため、画面に接触するであろう薬指と薬指と、そこから手首までの部分だけ残して切ってしまうのがベストです。
ところが、軍手をハサミで切ると、断面からどんどんホツレていってしまうので、それを防止するためにゴムボンドを塗ります。
(1) 軍手の切りたい部分にゴムボンドを塗って乾かす
塗る場所は中指と薬指の間から手首のゴムの部分まで真っ直ぐ塗り、そのままゴムの部分にそって親指側の端まで塗ります。
この時、後で綺麗に切れるように、繊維の織りにそって塗ってください。
塗る幅は、切りたい部分を中心として両方に5mm程度、計1cm程度です。
まずは、ゴムボンドのチューブの先を直接こすり付けて塗り、塗った部分をヘラこすって繊維にゴムボンドを染み込ませます。
染みこませるといっても、そうそう内側まで染み込むことはありません。
心配な場合は、塗る前に軍手の中にティッシュやクッキングシートを入れて塗りましょう。
片面にゴムボンドを塗り終わったら、中に軽くティッシュを詰めて空気の通りを良くして乾かします。
ゴムボンドの乾いた状態はこんな感じです。
繊維と繊維の間にもゴムボンドが入り込むくらい塗ってあるのが分かると思います。
乾いたらもう片面も同様にゴムボンドを塗って乾かしましょう。
塗る位置は先程と同じで、最終的に両側のゴムボンドの塗り跡が繋がるように塗ってください。
そうしないと、切断面が繫がらなくなってしまいます。
(2) 軍手のいらない部分を切り取る
ゴムボンドが乾いたら、塗ったゴムボンドの中心線を切っていきます。
だいたい5mmくらいゴムボンドを塗った所が残ります。
この写真では、手首のゴムの部分のすぐ上にボンドを塗って切っていますが、切った後に手首の部分が変に広がってしまいました。
そのため、手首のゴムの部分までゴムボンドを塗り直して再度切りました。
(3) 軍手の内側と断面にゴムボンドを塗って乾かす
軍手のいらない部分を切り取って内側を見ると、ほとんどゴムボンドが染みこんでいません。
このままだと繊維がほつれて来る可能性があります。
切り取った断面も繊維の中心まではゴムボンドが染みこんでいません。
このため、軍手の内側を約5mmと断面にもゴムボンドを塗って乾かします。
二本指グローブの作り方2.広がり防止用にゴムを付ける
前の工程で二本指グローブとしては完成しているのですが、実際に装着してみると、切った部分がパカパカ開いてしまいます。
何だか気持ちが悪かったので、広がり防止用にゴムを付けました。
(1) ゴムを通す穴をあける
二本指グローブを実際に装着して、どの辺にゴムを通したらちょうど良いか調子を見て、ゴムを通す位置(ゴムボンドを塗った部分のすぐ横)を決めます。
位置が決まったら、シャープペンか何か先の細いもので軍手の織りの隙間を広げます。
(2) 穴にゴムを通して縛る
広げた穴にゴムを通します。
必ず外側からゴムを通しましょう。
そうすると、ゴムが外側から軍手を押さえてくれます。
通したらゴムを結びます。
結び方は何でも良いと思いますが、私は釣りで使う”電車結び”の片側簡易バージョンで結びました。
縛った後にワッカを縮めることができます。
キッチリ結びたい方にはおすすめな方法です。
反対側の穴にも同じようにゴムを通して結びます。
この時、装着した時にユルすぎたり、キツすぎたりしない長さに調節します。
あまりキッチリする必要はありませんが、ある程度調整して結びましょう。
以上で作成は完了です。
完成品した二本指グローブのセルフレビュー
完成した二本指グローブはこんな感じになります。
手の平側の写真は記事の最初に掲載しました。
装着した時の手の甲の方はこんな感じになります。
タッチペンを持つとこんな感じになります。
試しにKindle Fire HD 10にメディバンペイントを使ってラクガキしてみましたが、誤作動は全くありませんでした。
塗ったゴムの部分を画面に付けても変な反応をすることはありませんでした。
不織布マスクのゴムが良い具合に軍手を押さえてくれているため、フィット感も申し分ありません。
ただ、元が軍手なので生地が厚く、夏に使用すると暑いと思います。
今は6月で比較的すずしいですが、二本指グローブを装着すると暖かく感じます。
手の半分以上は露出しているのでまだマシですが、我が家は寝室以外はエアコンが無いので、汗をかいたら誤作動しないかちょっと心配ではあります。
それでも、通販で買ったのに誤作動して萎えるよりマシです。
しばらくはこの自作二本指グローブを使っていきたいと思います。
二本指グローブの自作でやってはいけないこと
実は、この二本指グローブを完成させるまでにいくつか失敗していました。
全てではありませんが、失敗作が3つ残っていたので一応掲載しておきます。
これ以外にも失敗作があり、失敗作ができる中でやってはいけないことがいくつか分かりましたので、紹介します。
- 軍手を切った跡を縫い糸や刺繍糸で”かがり縫い” → 生地がベロベロに広がる
- 生地を曲線に切る → 切った以上に生地がメクレ上がる
- 広がり防止に幅の広いゴムを使う → 暑い
- ホツレ防止に軍手を切った後にマニキュアを塗る → ボンドよりも固く乾き、尖って痛い
今回完成させた方法とは違うオリジナルの二本指グローブを作ろうと思った方は、参考にしてみてください。
まとめ
Fire タブレットで絵を書いている最中に手のひらが画面に接触すると、手のひらの方で線を描いてしまったり、画像が拡大縮小してしまったりと誤作動を起こします。
これを防止するために手のひらの下にフェルトを敷いていたのですが、画面から手のひらが離れるとフェルトも離れてしまうため、段々使い勝手が悪く感じるようになってきました。
もっと手にフィットしたものをと思い、軍手を使って二本指グローブを作り、良い具合にできたのでその作り方を紹介しました。
実際に使ってみましたが、誤作動もなく、ある程度手にフィットしていい具合でした。
ただ、生地が暑いので夏に装着して汗をかいたら誤作動しないかが心配ですが、それ以外は問題無いのでしばらく使ってみたいと思います。
また、今回の完成までにいくつか出来た失敗作によって、失敗の原因(やってはいけないこと)もいくつか分かりましたので、それも紹介しました。
市販の二本指グローブを買って失敗したorするのが怖い。
買うより作ってみたい。
という方の参考になれば幸いです。
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