普段使いのLinuxでも、少しだけディレクトリ構成を知っておきましょう。

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少しだけ知っておきたいLinuxのディレクトリ構成

2016年にWindowsからLinux MintにOSを変えて、ずっとLinux Mint を普段使いしている「たのいけ」です。

Linux は、Windowsとはまったく違うOSです。
当然、Windowsとはディレクトリ構成(Windows で言うところのフォルダ構成)が違います。

このため、Windowsを使っていた人がLinuxを使うと「どこに何があるか」が分からなくなってしまいます。

悪いことに、Windowsと違って、ディレクトリが暗号のような名前になっている物が多く、更に分かりづらくなっています。

また、Linuxの本来の使い方であるコマンド入力の中には、決まったディレクトリに入って(開いて)から、そこでコマンド入力しないと思った通りに作動しない物もあります。

そういった意味でも、Linuxを使うなら、Windowsよりもディレクトリ構成を把握しておく必要があります。

ただ、全部頭に叩き込んでおかなくてはならない訳ではありません。

普段使いなら、いくつかのディレクトリの概要を把握しておくだけで充分です。

ということで、私が使っているLinux Mint 18.1の基本的なディレクトリ構成と各ディレクトリの概要(内容物)を表にまとめてみました。

更に、ディレクトリに関する用語も少し紹介したいと思います。

Linux Mint 以外のディストリビューション(Linuxの種類)も基本構成はほとんど変わらないので、別のディストリビューションを使い始めたばかりの方も参考にしてみてください。

目次

1. Linux Mint のディレクトリの基本構成を表にしてみた

前述の通り、ディレクトリはWindowsで言うところのフォルダです。
Windowsと同様、基本構成の各ディレクトリには決められた名前が付けられており、決められた分類のディレクトリやファイルが格納されています。

Linux Mint のディレクトリの基本構成

Linux Mint のディレクトリの基本構成は、以下の表の通りです。
表中の「内容物」というのが、決められている分類の説明です。
また、普段使いで把握しておいた方が良いディレクトリ名は赤字で表記してあります。
表の下に赤字表記のディレクトリについては、少し解説しますので、そちらもご覧ください。

Linux はルートディレクトリ(/)に全てのディレクトリが入っています。

ルートディレクトリ(/)の直下にあるディレクトリは、表の黄色い部分のディレクトリです。
その中にあるディレクトリは水色に、更にその中にあるディレクトリは、ピンクに着色してあります。

/homeディレクトリ

Linux Mintをインストールして、自分のログインIDを登録すると、そのログインIDと同じ名前のディレクトリがこの/home ディレクトリの中に作成されます。

このログインIDと同じ名前のディレクトリには、最初から表中にあるようなディレクトリが作成されているので、名前に合った内容のファイル等を格納しても良いですし、新たにディレクトリを作成して独自に格納してもかまいません。

PCを起動してログインすると、ログインIDと同じ名前のディレクトリに入った状態になるので、一番使うディレクトリと言えます。

/media ディレクトリ

PCにUSBメモリや外付けHDDを接続すると、ここに接続されます。
バックアップを作成したり、アプリ上から接続したUSBメモリや外付けHDDの中にあるファイルを指定したり、名前を付けて保存する場合に使います。

/opt ディレクトリと/usr ディレクトリ

インストールしたアプリは、だいたい/opt ディレクトリか、/usr ディレクトリにインストールされます。
特殊な場合は分かりませんが、普段使いのアプリなら、インストールすると勝手にどちらかのディレクトリにインストールされるので、「どちらかにインストールされているんだな」と思っておいてください。

2. ディレクトリに関する用語について

せっかくディレクトリの基本構成について紹介したので、ディレクトリに関する用語も少し紹介します。

個人で使っている分には用語なんて使いませんので、全部覚える必要はありません。

ただ、ネットでLinuxについて調べると下記の用語が出てきますので、知っていた方が幸せになれると思います。

カレントディレクトリ

カレントディレクトリとは、今入っている(開いている)ディレクトリのことです。

前述した通り、PCを起動してログインすると、/home ディレクトリ内にある自分のログインIDと同じ名前のディレクトリに入った状態になります。
この時点で入っている自分のログインIDと同じ名前のディレクトリが、カレントディレクトリとなります。

そして、ここからその中にある/Documentsディレクトリに移動すると、カレントディレクトリは/Documentsディレクトリになります。

ホームディレクトリ

カレントディレクトリの所で説明した「自分のログインIDと同じ名前のディレクトリ」のことを、ホームディレクトリと言います。

/home ディレクトリの中にある「自分のログインIDと同じ名前のディレクトリ」がホームディレクトリだなんてややこしいですが、間違えると微妙に場所が違いますので、注意してください。

親ディレクトリとサブディレクトリ

起点となるディレクトリを親ディレクトリと言い、その親ディレクトリの中にあるディレクトリをサブディレクトリと言います。

なので、ルートディレクトリ(/) が親ディレクトリで、その他のディレクトリは全てサブディレクトリとなります。

また、ホームディレクトリは、/homeディレクトリが親ディレクトリとなり、ホームディレクトリがサブディレクトリとなります。

ルートディレクトリ(/) は必ず親ディレクトリですが、その他の場合は、自分のいるディレクトリがサブディレクトリで、そのディレクトリが入っているディレクトリが親ディレクトリだと覚えると良いと思います。

まとめ

今回は、Linux Mint 18.1 というか、Linux の基本的なディレクトリ構成と、ディレクトリに関する用語を少し紹介しました。

案外、覚えることは少なかったのではないでしょうか。

普段使いの場合は、これだけ知っていれば充分だと思います。

Linux と言うと難しいイメージを持っている方も多いかと思いますが、普通に使うならそんなに覚える事もありません。

Linux Mint 以外のディストリビューションでもかまいませんので、ぜひ挑戦してみてください。

Linux がもっとたくさんの方に使っていただけたら、うれしいです。

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