LinuCレベル1試験勉強記録#08:ブートプロセスとsystemd

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ブートプロセスとsystemd

今回は、「Linux教科書LinuCレベル1」の以下の部分を勉強しましたので、その内容を著作権を侵さない範囲で紹介します

・1.3.1 Linuxのブートプロセス
・1.3.2 ブートターゲット

なお、この後につづく「1.3.3 シャットダウンおよび再起動」は、
「LinuCレベル1試験勉強記録#03:Linuxの起動と停止」のところで勉強したため飛ばしました

基本的には教科書を順番に勉強していきますが、文中に「参考」として別のページが示されている場合は、それも含めて勉強しています

また、勉強の前に必ず読むことにしている「試験直前チェックシート」の読み込み時間は8分43秒でした

目次

内容を理解するために必要な用語などの解説

まずは勉強する範囲にある用語を調べましたので、そのすべてを紹介します
用語を調べてから教科書を読み直すと、書かれている内容がすんなりと理解することがきるようになります

みなさんはこの章を見ていただければ用語の意味は調べなくてもわかりますので時短になります
ぜひご活用ください

ブート(ブートストラップ)

電源を入れてからシステムが起動するまでの処理の流れのこと

「init」と「systemd」

「init」も「systemd」も、カーネルが起動した後に最初に実行されるプロセス

「systemd」は「init」の後継で、現在ではほどんどのLinuxディストリビューションで「systemd」が採用されており、システムの起動時に必要なサービスを効率的に管理・順次起動していき、最後にログインプロンプトを表示する

ルートファイルシステム

Linuxオペレーティングシステムの基本的なファイルシステムのこと
すべてのファイルやディレクトリの起点となる部分

ルートファイルシステムは、通常「/」というスラッシュで表され、この「/」の下にすべての他のディレクトリやファイルが階層的に配置されている

仮のルートファイルシステム(initramfs:初期RAMディスク)

Linuxシステムが起動する際に最初に使用される一時的なファイルシステムのこと
システムが本来のルートファイルシステムをマウントする前に、必要なドライバやプログラムを実行するために使用する

ターゲット

systemdが管理する「ユニット」と呼ばれる処理単位のグループのこと

systemdは、サービスやデバイス、マウントポイントなどを「ユニット」と呼ばれる単位で管理し、各ユニットは設定ファイル(ユニットファイル)によって定義される
ターゲットは、特定の目的に応じて必要なユニットをまとめて管理し、ターゲットを切り替えることで、システムの動作モードを変更できる

ブートターゲット

Linuxシステムが起動する際に、どのような状態でシステムを立ち上げるかを決定するための設定

具体的には、システムがどのような機能を持つか、どのサービスを起動するかを定義する
これにより、ユーザーは必要な環境を簡単に選択でき、システムの起動時に求められる機能を効率的に管理することができる

シングルユーザーモード(レスキューモード)

一般ユーザーをログインさせないようにしてスーパーユーザー(rootユーザー)のみがログインし、システムメンテナンスやトラブルシューティングする場合に使用されるモードのこと

今回勉強した内容

今回勉強した範囲には、Linuxシステムの起動プロセスと、ログイン後のsystemctlコマンドによるCUIとGUIの切り替えについて書かれていました

Linuxシステムの起動プロセス

Linuxシステムの起動プロセスは、以下の順番で進行します

電源ON

BIOS/UEFI

ブートローダー

カーネル

init(最近はsystemd)

ログインプロンプト表示

CUIモードでログインしていてLinuxシステムにGUI環境がインストールされている場合、systemctlコマンドを使って、CUIモードとGUIモードの切り替えなどができます

systemctlコマンド

systemdは、サービスやデバイス、マウントポイントなどを「ユニット」と呼ばれる単位で管理しており、さらに使用用途によって「ターゲット」というグループにまとめて管理しています
このターゲットを切り替えて動作モードを変更するコマンドがsystemctlコマンドです

この章でには、
・CUIモード、GUIモード、シングルユーザーモードの切り替え
・サービスの停止、再起動
について書かれています

書式)
# systemctl [サブコマンド] [ターゲット名]

サブコマンドは、特定のコマンドに対して追加の操作を指定するためのコマンドの一部で、この章では以下の2つのサブコマンドが紹介されていました

・get-default (システムが次回起動時に使用するデフォルトのターゲット(動作モード)を設定)
・isolate (指定したターゲット(動作モード)に一時的に切り替える)

そしてターゲット名は以下の5つが紹介されていました

・multi-user.target (CUIモード)
・graphical.target (GUIモード)
・rescue.target (スーパーユーザーだけがログイン可能なメンテナンス用モード)
・reboot.target (システムの再起動)
・poweroff.target (システムの終了)

上記のサブコマンドとターゲット名を、目的に応じてsystemctlに組み込んでターゲットを切り替えます
なお、systemctlコマンドを実行するにはroot権限が必要です

また、CUIモードとGUIモードのデフォルトのターゲット設定と、一時的な切り替えを実際に行ったときの画面表示などを以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください

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