Linux初心者必見!Ubuntu系OSでのアップデートエラー(dpkg)を解決する方法

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Ubuntu系OSでのアップデートエラー(dpkg)を解決する方法

Linuxでソフトウェアやシステムのアップデートをしようとしたとき、以下のようなエラーメッセージが表示されて、何回やってもアップデートの項目が残ってしまうことがあります。
こんなエラーが表示されたら、特に初心者の方はどうしたら良いかわからなくなってしまいますよね。

“オペレーティングシステムのアップデート” をアップデートできませんでした
これは、サイドロードしたソフトウェアや、サードパーティーのソフトウェアリポジトリ、パッケージマネージャーのエラーなどに起因している可能性があります。この問題は、アップデートを明示的に再取得することで解決することがあります。

詳細
dpkg は中断されました。問題を修正するには ‘dpkg –configure -a’ を手動で実行する必要があります。

このエラーは、Ubuntu系ディストリビューション(Ubuntu、Linux Mint、Pop!_OSなど)で使用されるパッケージ管理システム「dpkg」に関係しています。

実際、私もPop!OSでこのエラーが発生し、これから紹介する方法で解決できました。

このエラーが起きても焦らず、この記事の手順を試せば解決できます。

初心者にもわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください!

目次

このエラーが発生する主な原因

このエラーは、前述した通りdpkgというパッケージ管理システムに関係するエラーで、以下のような原因で発生します。
dpkgは、Ubuntuとその派生、LinuxMintやZorinOS、Pop!OSなどのUbuntu系ディストリビューションで採用されているパッケージ管理システムのため、それらのディストリビューションでも同じエラーが発生する可能性があります。

  1. アップデートの中断
    ソフトウェアアップデート中に電源が切れたり、ネットワーク接続が途切れた場合、dpkg(Debianパッケージ管理システム)が中断され、設定が完了しないことがあります。

  2. サードパーティーソフトウェアの影響
    公式リポジトリ以外からインストールしたソフトウェアが原因で、パッケージの依存関係に問題が発生することがあります。
    簡単にいうと、標準搭載のアプリストア(パッケージマネージャー)を使わずに、ネットで個別にダウンロードしたソフトウェアをインストールすると、依存関係の問題が発生してエラーになることがあるということです。

  3. 依存関係の破損(動かすために必要なソフトの一部が足りない状態)
    Linuxのパッケージは他のパッケージに依存しています。
    依存関係が壊れる(動かすために必要なソフトの一部が足りない状態)と、システムが正常に動作しなくなる場合があります。

「依存関係」という単語の意味がよくわからないという方は、下記の記事で解説していますので、よければそちらもご覧ください。

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  1. ソフトウェアの途中で止まったインストール
    以前のインストールやアップデートが失敗している場合、パッケージが壊れている可能性があります。

解決方法:順番にコマンドを実行する

このエラーを解決するために、端末(ターミナル)を開いて、次のコマンドを上から順番に実行します。

sudo dpkg --configure -a

目的::中断されたパッケージの設定を完了させる
意味::dpkgが中断されたままの状態を修正する

※ログインパスワードの入力を求められるので、入力して「Ent」キーを押す

sudo apt-get install -f

目的:「壊れた依存関係」を修復する
意味:壊れたパッケージや足りないパッケージを自動で探して修復する

sudo apt-get update

目的::システムのソフトウェアリポジトリ情報を更新する
意味::利用可能な最新のソフトウェア情報を取得する

sudo apt-get upgrade

目的:システム全体のソフトウェアをアップデートする。
解説:既存のソフトウェアを最新バージョンに更新します。

以上で操作は完了です。

完了した後でも、アプリストア(パッケージマネージャー)にアップデートが残っている表示がある場合がありますが、パソコンを再起動すると、その表示も消えています。

再発防止のためのポイント

このエラーは、誰でも発生する可能性があります。
今後発生しないように、以下の点に注意しましょう。

1. アップデート中に電源やインターネット接続を切らない
アップデートは、電源やインターネット接続を切らないようにしましょう。

2. 信頼できるソフトウェアやダウンロードサイトを利用する
公式外のソフトウェアをインストールするときは、そのソフトウェアとダウンロードサイトが信頼できるかどうかを確認しましょう。
信頼できるかどうかは、ネットでソフトウェアを検索して、評価やどんなエラーが出ているか、ソフトウェアの公式サイトの評判などを確認して、可能な限りソフトウェアの公式サイトからダウンロードします。
同様のソフトウェアはいくつもありますので、少しでも不安がある場合は、他のソフトウェアを検討してください。

3. バックアップを取る
万が一に備え、重要なデータのバックアップを定期的に行いましょう。
バックアップ方法としては、以下の方法があります。

・Googleドライブなどのクラウドストレージに保存する
・外付けHDDなどの物理的な外付けストレージに保存する

クラウドストレージで収まる程度の容量で高速なインターネット環境があるのでしたら、クラウドストレージでバックアップする方が追加費用をかけずにバックアップができます。

もともと外付けのストレージをお持ちなら、そちらの方が簡単にバックアップができます。

ご自身の環境に合わせてバックアップをとってください。

まとめ

ソフトウェアやランタイムなどのアップデート中にエラーが発生して中断、アップデートの項目が残ってしまったりすると、あせってしまいますよね。

今回は私が実際にやって解決できた方法を、原因や再発防止策も含めて紹介しました。

今回の手順を試すことで、Ubuntu系OSのエラーを数分で解決できるようになります。
また、再発を防ぐためのポイントも理解できます。

エラーがない方がいいに決まっていますが、もし同様のエラーでお困りなら、ぜひ試してみてください。

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