VirtualBoxのドラッグ&ドロップができない?原因と本当に確実な代替案

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VertualBoxでドラッグ&ドラッグが動かないときの代替案

VirtualBoxで新しいLinuxディストリビューションを試すとき、ホストOSとの間でファイルを簡単にやりとりできると、とても便利ですよね
その代表的な機能が「ドラッグ&ドロップ」

マウスでファイルをひょいっと移動させるだけでコピーできるなんて、理想的です
でも、「調べた手順通りに設定したのに、なぜかうまく動かない…」なんて経験はありませんか?

実は私も、ドラッグ&ドロップがうまくできずに、解決策を探しては試す…というのを繰り返し、かなりの時間をかけたのに結局断念してしまいました

この記事では、ドラッグ&ドロップがなぜうまくいかないことがあるのか、その原因に触れつつ、私が最終的にたどり着いた「もっと確実で、ずっと快適なファイル共有の方法」をご紹介します

もし今、あなたがドラッグ&ドロップの設定で消耗しているのであれば、きっとこの記事が役に立つはずです

目次

なぜドラッグ&ドロップは失敗することがあるの?

なぜ、こんなにも便利な機能がうまく動かないことがあるのでしょうか
それは、ドラッグ&ドロップが「隣り合った家の窓から、直接荷物を投げ渡す」ような、意外とアクロバティックな方法だからです

少し想像してみてください
あなたのメインPC(ホストOS)と、VirtualBoxの中のLinux(ゲストOS)は、隣り合った二つの家です
そして、ファイルのやりとりは、この二つの家の間での荷物の受け渡しです

ドラッグ&ドロップは、手軽そうに見えて実は
『お互いの窓を開けて、そこから荷物を直接投げ渡す』
ようなもの

この方法が成功するには、

  • 両方の家の窓が空いているか、荷物を投げたり受け取る位置は正しいか(OSのバージョンや設定)
  • 荷物を投げるタイミングや角度が完璧か(Guest Additionsの動作)

といった、いくつもの条件が奇跡的に揃う必要があります

このため、OSがアップデートされたり、少し変わったデスクトップ環境を使ったりすると、荷物を投げたり受け取る位置が微妙にズレてしまい、荷物が壁にぶつかってエラーになったり、そもそも窓が開いていなかったりして受け渡しができなくなってしまいます
これを修正するには、この複雑な環境からあやしい項目をひとつづつ確認し、修正していく必要があります

実際に私が試した解決策は以下の通り

  • Guest Additionsの再インストール
    基本中の基本ですが、何度か試しても状況は変わりませんでした
  • Guest Additionsの再インストール
    基本中の基本ですが、何度か試しても状況は変わりませんでした
  • グラフィックスコントローラーの設定変更
    VirtualBoxの設定で「VMSVGA」に変更し、「3Dアクセラレーションを有効化」にチェック
    しかし、それでもダメ
  • 特定のユーザーグループへの参加
    ゲストOS側で「vboxsf」というグループにユーザー登録ができているにもかかわらず、状況は改善せず
  • パソコンのUEFI/BIOSのセキュアブートの設定OFF
    これが原因のことも多いそうなので、パソコンのUEFI/BIOS画面からOFFに
    もちろん、これも効果なし
  • カーネルモジュールの確認
    簡単にいうと、OSの心臓部にVirtualBox専用の部品が正しく組み込まれているかを専門的なコマンドで確認
    部品が足りていないことが判明し、再度Guest Additionsをインストールするも、やはりダメ…

どうでしょうか
「普段使い」が目的なのに、なんだかプロのエンジニアがするような難しい話になってきましたよね

ここまでやるのに何時間もの時間をかけたのですが、それでも成功せず、ここで心が折れてしまいました

もちろん、これらの手順を一つづつクリアしていけば、ドラッグ&ドロップが使えるようになることもあります
でも、OSのアップデートがあったときに、また同じ問題が再発する可能性もゼロではありません

だからこそ「共有フォルダー」が確実な選択肢です

そこで、この記事を読まれているみなさんに心からおすすめしたいのが、VirtualBoxでのもうひとつのファイル共有方法である「共有フォルダー」です

これは、ドラッグ&ドロップのように不安定な要素に頼るのではなく、もっとシンプルで安定した仕組みでファイル共有を実現してくれます

こちらも、隣り合った家で例えると、「共有フォルダー」は
『隣り合った家の間に宅配BOXを設置して、その宅配BOX経由で荷物を移動する』
というようなイメージです

「共有フォルダー」の3つのメリット

「共有フォルダー」には、以下のようなメリットがあります

  • 安定性が抜群!
    デスクトップ環境との相性問題がほとんどなく、一度設定すれば安定して動作する
  • 設定は一度だけ!
    「自動マウント」設定をしておけば、ゲストOSを起動するだけで、いつでも使える状態になる
  • 大きなファイルも安心!
    たくさんのファイルや、動画のような大きなサイズのデータをやり取りする場合でも、高速かつ確実にコピー可能

「共有フォルダー」の設定方法

詳しい設定手順については、以前こちらの記事で詳しく解説しました
スクリーンショットを使って、一つひとつの手順をわかりやすく丁寧に説明していますので、パソコンの操作に自信がない方でも、きっと迷わず設定できるはずです

また、Googleドライブのようなストレージサービスとどう違うのか、どちらを使うべきかも紹介しています

この記事の通りに進めていただければ、まず失敗することはないと思いますので、ぜひ参考にしてみてください

まとめ:確実な方法で、もっとLinuxを楽しもう

今回は、少し遠回りになりましたが、VirtualBoxのドラッグ&ドロップ機能がうまく動かないときの原因と、その確実な代替案である「共有フォルダー」機能についてご紹介しました

便利な機能であっても、それにこだわって貴重な時間を費やしてしまうのは、少しもったいないと思います

不安定な機能で悩む時間を、もっとLinuxを触って楽しむ時間に変えていきませんか?

確実で安定した「共有フォルダー」機能を活用して、あなたのLinuxライフをもっと快適なものにしていただけたら幸いです

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