VirtualBoxでWindows 11がブートしない時の、3つの解決策

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「ブート失敗!」実体験でわかった解決策は3つ!

「さあ、VirtualBoxにWindows11をインストールしよう!」
ワクワクしながらインストールを始めたのに、「仮想マシンはブートに失敗しました。」という無慈悲なエラーメッセージが表示されて、そこから全然進まない…

「設定はちゃんとWindows11のシステム要件に合わせてやったのに、なぜ?」
「ネットで調べて色々試したけど、全然うまくいかない…」

そんな絶望的な状況になっていませんか?

実は私も先日、まったく同じ問題に直面し、何時間も試行錯誤して、やっと解決することができました

そこで、この記事では、VirtualBoxでWindows 11のインストールのときに「仮想マシンはブートに失敗しました。〜」と表示されてインストールが進まないときの解決策を、ひとつずつ丁寧に紹介します

この記事を参考にすれば、あなたのVirtualBoxにも、Windows 11のインストール画面が表示されているはずです

目次

本題に入る前の、たったひとつの大前提

具体的な解決策の話に入る前に、ひとつだけ、絶対に確認してほしいことがあります
多くの場合、最初の”つまずき”は、これが原因です

それは、「お使いのVirtualBoxは、最新版ですか?」ということです

通常みなさんは、VirtualBoxはソフトウェアマネージャーからインストールしているのではないでしょうか?
または、これまでも使用していたVirtualBoxに、つづけてWindowsをインストールしようとしていないでしょうか?

VirtualBoxに限らず、Linuxのソフトウェアマネージャーからインストールできるのは、「Linuxの中の人」が安全性や安定性を検査して、合格したものです

そうなると、「Linuxの中の人」が検査し終わるまでに時間がかかるので、どうしても最新バージョンよりも古いバージョンをインストールすることになります

同じく、これまで使用していたVirtualBoxを使うということは、「古いバージョン」を使うことになります

OSは日々進化しており、それに合わせてVirtualBoxなどもアップデートされていますので、古いバージョンを使用していると、そのアップデートに対応できずに予期せぬエラーが発生することがよくあります

実際、私も今回の作業で最初に「Kernel driver not installed (rc=1908)」というエラーが発生し、仮想マシンが起動しませんでしたが、公式サイトから最新版をインストールしただけで、この問題は解決しました

問題なく作動しているなら今のバージョンのまま使用して何も問題ありませんが、もし、今回のようにエラーが発生した場合は、まずは「最新バージョン」に更新してみてください

ブートの失敗を解決する、3つの解決策

ここからが、この記事の本題です
Windows11のシステム要件と、VirtualBoxの仮想環境との間にある、いくつかの「ズレ」を修正していきます

手順1:「ストレージ」の設定を見直す

→VirtualBoxマネージャーで、Windows11の仮想マシンを選択し、「設定」ボタンをクリック

→設定画面が表示されるので、左側のメニューから「ストレージ」をクリック

→右側のエリアに「デバイス」が表示されるので、その下にある「コントローラー:SATA」を選択し、下の「ひし形に☓印(コントローラーを除去)」のアイコンをクリックし、SATAコントローラーを削除する

→その左にある「ひし形に+印(コントローラーに追加)」のアイコンをクリック

→表示されたメニューから「PIIX4(デフォルトIDE)」をクリック

→「デバイス」に「コントローラー:PIIX4」が表示されるので、それをクリック

→「コントローラー:PIIX4」の右に表示された「丸に+印(光学ドライブを追加)」のアイコンをクリック

→「光学ディスク選択」が開くので、リストにWindows11の.isoファイルがあったらそれを選択して、右下にある「選択」ボタンをクリック
(リストにWindows11の.isoファイルがない場合は、上にある「追加」ボタンをクリックして、Windows11の.isoファイルを探して「選択」ボタンをクリック)

→「デバイス」の「コントローラー:PIIX4」の下に、Windows11の.isoファイルが表示されるので、それをクリック

→右側の「属性」のところにある「Line CD/DVD」にチェックを入れる

→再度、「コントローラー:PIIX4」をクリックして、右に表示された「四角に+印(ハードディスクを追加)」のアイコンをクリック

→「ハードディスク選択」が開くので、上にある「作成」ボタンをクリック

→「仮想ハードディスクの作成」が開くので、「ディスクサイズ」をWindows11のシステム要件以上に設定し、その下の「ハードディスクファイルタイプとフォーマット」が「VDI(VirtualBox Disk Image)」になっているのを確認して、下にある「完了」ボタンをクリック

「デバイス」の「コントローラー:PIIX4」の下に、ハードディスクが表示されていれば、手順1は完了です

コントローラーの下のストレージ構成のスクリーンショット


windows11の仮想マシンを作成したときに、.isoファイルの指定とハードディスクの設定をやっていますが、そのときには、フォーマットの設定はなく自動でSATAになってしまっていました

通常、ISOファイル(光学ドライブ)は IDEコントローラー に接続されるのが一般的です

SATAコントローラーにISOファイルを設定すると、ブート順序やコントローラーの互換性問題から、ブートに失敗することがあるそうで、実際にここを修正する前はブートできなかったので、修正しました

なお、SATAやIDEというのは、HDDをパソコンや周辺機器に接続する規格のことで、IDEよりもSATAの方が新しい規格になっています

最新のWindows11が、古い方の規格に親和性があるというのは、不思議な感じです

手順2:「システム」の設定を変更する

→手順1で開いたVirtualBoxマネージャーの設定画面の左側のメニューから、「システム」をクリック

→「マザーボード」のタブの「機能」の項目で、「UEFI」にチェックがされていることを確認

→同じく「機能」の項目で、「セキュアブート」のチェックを外す

→右下にある「OK」ボタンをクリック

→念のため、PCを再起動

「セキュアブートを有効化」のチェックが外れている状態


Windows 11の公式要件では「セキュアブート対応」となっていますが、VirtualBoxの仮想環境では、これが原因でブートに失敗することがあるそうです

実際、「セキュアブート」に、わざとチェックを入れて起動すると、ブートできませんでしたので、これも確実に原因のひとつです

そして設定の変更が終わったら、念のためPCの再起動もやっておきましょう

手順3:起動時に「F12」キーを連打する

→VirtualBoxマネージャーで、Windows11の仮想マシンを選択し、上にある「起動」ボタンをクリック

→仮想マシンのウィンドウが表示されたら、すぐに「F12」キーを連打する

→ 「Boot Manager」という、起動デバイスを選択する画面が表示されたら、「F12」の連打をやめる

→ 「Boot Manager」で矢印キーを使って、「CD/DVD Drive」や「Optical Drive」という項目を選択し、「Enter」キーを押す

ちなみに私の場合、なぜかこのBoot Managerが表示されず、F12を連打しているうちに、直接Windowsのインストールが始まりました
このため、私は「Boot Manager」を見ていませんし、操作もしていませんが、当初やろうとしていた作業を上記で紹介しました

もし、あなたも直接Windowsのインストールが始まったら、それはラッキーだと思って、そのまま進めてください

これで、windows11のインストール画面が、無事に起動するはずです

まとめ:無事にインストール画面は表示されましたか?

今回は、VirtualBoxでWindows 11のインストールのときに「仮想マシンはブートに失敗しました。〜」と表示されてインストールが進まないときの解決策を、具体的に紹介しました

・大前提として、VirtualBoxは最新版にする
・ストレージコントローラーを「IDE」に変更する
・「セキュアブート」のチェックを外す
・仮想マシンの起動時に「F12」キーを連打し、CD/DVDドライブを選択する

この手順で、あなたの目の前にも、Windows11のインストール画面が表示されたのではないでしょうか
ここから先は、Windows11のインストールを、通常通り進めることができるはずです

私もこの問題で何時間もかけて、やっと解決することができました

もし、あなたの貴重な時間が、この記事で少しでも短縮できたなら、こんなにうれしいことはありません

さあ、みんなで「LinuxでWindowsを動かす」という、ある意味特殊なシチュエーションを楽しみましょう!

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