Linuxに標準搭載されているターミナル(端末)で使用できるテキストエディタのviとその進化版のvimは、操作が独特で覚えるのが大変です。
そのため、世の中にはvi(vim)の操作方法をまとめたチートシート(早見表)がたくさん存在し、初心者はそれを頼りに操作をしつつ少しづつ覚えていくのですが、このチートシートが私にはわかりづらく、全然頭に入ってこなかったので、自分で分かりやすように工夫してオリジナルのチートシートを作成しました。
せっかく作ったので、みなさんと共有したいと思い、今回紹介します。
無料でダウンロードできますので、使いやすそうだと思ったらぜひダウンロードして使ってみてください。
ダウンロードした後は好きなように変更していただいて結構です。
また、もし間違っているところがあれば、そ〜っと修正して使ってもらえるとありがたいです。
vi(vim)は、覚えてしまえばマウスを使わずにキーボードだけで操作できて大変便利です。
なにより、Linuxを使っている感が半端ないです。
別に一生vi(vim)だけを使えと言っている訳ではありません。
一回試してみてください。
自作したvi(vim)の操作チートシートはこんな感じ
今回作成したvi(vim)の操作のチートシートは、ネットで検索するとよく見かけるような「操作コマンド」、「操作の内容」という順番ではありません。
見た目はこんな感じ。

左側に「vi」という項目と「vim」という項目がありますが、その行の操作が「vi」で使えるのか「vim」で使えるのかチェックを入れてあります。
ほとんどは「vi」と「vim」の両方で使えますが、一部「vim」でしか使えないものがあるので、それがわかるようにしました。
その次の「キーワード①」は操作内容の分類、「キーワード②」は操作方法の詳細、そして「操作方法(vi(vim)のコマンド)」、「備考」としてその行にある操作方法の補足が入れてあります。
また、赤字になっているのは、「Linux標準教科書」の第6章「viエディタ」に掲載されていた内容で、黒字になっているのは、私が「Linux標準教科書」を勉強する前から知っていて、便利だと思い追加した操作です。
このチートシートなら、「何を」、「どのように」したいという順番で操作方法を調べることができます。
スプレッドシートなので検索で調べることもできますが、それほど行数は多くないので、単純にスクロールして目的の操作の行を見つけてください。

自作チートシートのダウンロードファイルと設定方法など
お待たせしました。
私が作成したチートシートは以下の.odsファイルです。
.odsファイルは、マイクロソフトとかGoogleとかの特定のベンダーに依存しない、オフィススイートのためのファイル形式です。
Googleスプレッドシート、マイクロソフト エクセル、Libre Officeで試しましたが、全てで起動することが確認できました。
ちなみに、Libre Officeで開くとこんな感じ。

これをダウンロードしたら、お使いのオフィスソフト(表計算)で開いて、自分の使用しているオフィスソフトのファイル形式で名前を付けて保存してください。
.odsファイルのまま使っても良いのですが、やはりネイティブの形式で使用した方が使い勝手はいいと思います。
あとは、自分好みにデザインを変えたり、いらない部分を削除したり、必要な部分を追加したり自由に使っていただいて結構です。
あ、もし間違いがあったら、そ〜っと修正して使っていただけるとありがたいです。
vi(vim)が難しかったらnanoというテキストエディタを使ってみては?
Linux標準搭載のテキストエディタはvi(vim)ですが、Ubuntu系ディストリビューション標準搭載はnanoというテキストエディタです。
私が使っているZorinOS Liteには、viとnanoが標準搭載されています。
nanoは画面の下に操作方法が常に表示されているので、viよりも簡単に操作ができます。

とは言っても、いきなり使うのは難しいので、ネットや本で操作方法を確認しましょう。