Linuxを使っていて、「OSが未対応です」と表示されてWEB版のアプリやサービスが使えなかったことはありませんか?
これを解決するのに、Windows 11を無料でダウンロードしてVirtualBoxにインストールするという方法を試したところうまくいったので、みなさんにも共有したいと思います
実際に私は確定申告のe-Tax(WEB版)がOS未対応でログインできずに使えませんでした
この場合、アプリをパソコンに直接インストールしていないので、WineやBottlesでは対応できません
手続き上、e-Tax(WEB版)をどうにかして使わなくてはならず、いろいろ探してこの方法を見つけました
どうしても使わなくてはならないWEB版アプリやサービスが「OSが未対応です」と表示されて使えずに困っている方は、参考にしてみてください
「OSが未対応です」ってどういう状況?
冒頭にも書きましたが、私は確定申告のe-Tax(WEB版)が使えませんでした
その時の画像は以下の通り

「OSが未対応です」と表示されているわけではありませんが、意味は同じです
ブラウザも未対応と表示されていますが、OSを対応させれば後でどうとでもなります
この状況を打破するべく、VirtualBoxにWindows 11をインストールしようというのが、今回の目的です
Windows 11 を PC にインストールするための最小システム要件
パソコンにWindows 11が正常に動作するだけのスペックがないと、インストールができません
このため、Windows 11のシステム要件を確認しておく必要があります
「Windows 11 の仕様とシステム要件 | Microsoft」には、以下の通り記載されています
CPU | 1 ギガヘルツ (GHz) 以上で 2 コア以上の64 ビット互換プロセッサまたは System on a Chip (SoC) |
メモリ | 4 ギガバイト (GB) |
ストレージ | 64 GB 以上の記憶装置 |
システム ファームウェア | UEFI、セキュア ブート対応 |
TPM | トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0 |
グラフィックス カード | DirectX 12 以上 (WDDM 2.0 ドライバー) に対応 |
ディスプレイ | 対角サイズ 9 インチ以上で 8 ビット カラーの高解像度 (720p) ディスプレイ |
LinuxにWindows 11をインストールするということは、現在使用しているLinuxのシステム要件プラス、Window 11が正常に動作するだけのスペックをパソコンに要求されますので、注意してください
Wndows 11の.isoイメージファイルの無料ダウンロード
今回ダウンロードするWindows 11はMicrosoft公式のものですが、Microsoftの公式サポートは対象外です
自己責任で使用する必要がありますので、それを承知したうえで、以下の方法でダウンロードしてください
以下のサイトにアクセス
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11

表示されたサイトの「Windows11ディスクイメージ(ISO)をダウンロードする」の「ダウンロードを選択」で「Windows 11(multi-edition ISO)」を選択し、「ダウンロード」をクリック

「製品の言語の選択」が「ダウンロード」ボタンの下に表示されるので、「日本語」を選択して「確認」をクリック

「ダウンロード」が表示されるので、「Windows 11 日本語」の下にある「64-bitダウンロード」ボタンをクリック

ダウンロードが始まるので、終わるまで待つ
今回ダウンロードされたファイルは6.7GBでした

以上でWindows 11の.isoファイルのダウンロードは完了です
VirtualBoxにWindows 11をインストール
いよいよVirtualBoxにWindows 11をインストールします
VirtualBoxを使うと、OSの中に別のOSをインストールすることができます
ソフトウェアマネージャーを使って事前にインストールしておいてください
まずはVirtualBoxを起動して、メニューの「仮想マシン」→「新規」とクリック
「仮想マシンの作成」が開くので、
「名前」に仮想マシンの名前iを入力(ここではWindows11とします)
「ISO Image」で、右側の▼をクリックして「その他」をクリック
保存したWindows 11の.isoファイルを見つけて「開く」をクリック
先ほどの「仮想マシンの作成」画面の「名前」と「ISO Image」に先ほどの設定が反映されたのを確認
「Edition」で「Windows 11 Pro」も選択できますが、今回は「Home」のまま「次へ」をクリック

「Unattended Guest OS Install Setup」が開くので、「Username and Password」を必要なら変更する
(初期設定では、Usernameは「vboxuser」に、Passwordは「changeme」)

「Hardware」が開くので、内容を確認
初期設定ではWindows 11の最小システム要件と同じ以下の設定になっているので、必要に応じて変更(今回は初期設定のままにしておきます)
メインメモリー | 4096MB(4GB) |
Processors | 2 |

「Virtual Hard disk」が開くので、内容を確認
初期状態では「Create a Virtual Hard Disk Now」で「80.00 GB」に設定されいるが、Windows 11の最小システム要件は「64 GB」なので、このままで「次へ」をクリック
(容量の大きなアプリや多くのアプリをインストールしたいなら、もっと大きな容量に変更しましょう)

「概要」が表示されるので内容を確認
問題がなければ「完了」をクリック

黒い画面が表示され、「Press any key to boot from CD or DVD.」と表示されたら適当なキーを押す
(今回は「Ent」キーを押した)
Windowsのインストールが開始される

インストールとセットアップが完了すると、Windows 11が無事起動しました

動作の確認
以上でWindows 11のインストールは完了しましたが、念のため再起動してみましたが無事に起動しました
もろもろ必要な設定を行いe-Tax(WEB版)にログインしたところ、無事に無事ログインできました

マシン的にはまだスペックに余裕があったので、動作も遅くありませんでした
インストール開始からここまでの作業で、だいたい1時間くらいです
まとめ
今回は、Windows 11を無料でダウンロードしてVirtualBoxにインストールする方法を紹介しました
Windows 11は無料で使うことができてお得ですが、マシンスペックはそこそこ必要です
また、紹介したWindows 11の.iso版はMicrosoftの公式なファイルですが、公式サポートは対象外なので、使用は自己責任となります
どうしても使わなくてはならないWEB版アプリやサービスが「OSが未対応です」と表示されて使えずに困っている方は、参考にしてみてください