Linux Mint 20.2でpdfファイルを開いたら数字が文字化けして読めなかったので、読めるように対処しました。
同様の現象に困っている方もいるかと思い、その対処方法を紹介します。
対処方法は以下の2つ。
- Google ChromeもしくはChromeベースのWebブラウザで開く
- 別のソフトウェアをインストールする
両方とも実際にやってみて、文字化けが直りました。
Linux Mintに限らず、どのディストリビューションでも効果はありますので、試してみてください。
pdfファイルの文字化けの状況
今回、クレジットカードの利用明細書をダウンロードして見てみたところ、半角数字が文字化けしていました。
明細等はお見せできないので、当たりさわりのない部分だけお見せします。
画像にはありませんが、全角の数字は表示されていました。
全部が文字化けしている訳ではないので、Linuxそのものではなく、ソフトウェアが原因の可能性が高いと思い、ソフトウェアをどうにかする方向で対処しました。
linux でpdfファイルが文字化けしたときの対処法は2つ
最初に紹介した通り、対処方法は以下の2つです。
- Google ChromeもしくはChromeベースのWebブラウザで開く
- 別のソフトウェアをインストールする
1つづつ紹介します。
Google ChromeもしくはChromeベースのWebブラウザで開く
Google ChromeもしくはChromeベースのWebブラウザを使用している方は、この方法が一番簡単です。
ソフトウェアが原因でpdfファイルが文字化けしているなら、そのソフトウェアを使う必要はありません。
そうなると、別のソフトウェアを使うことになります。
そして、Google Chromeにはpdfファイルを表示する機能が備わっています。
すでにGoogle Chromeをインストールしているなら、それを使えばいいだけです。
これは、Google ChromeベースのWebブラウザでも可能です。
私はVivaldiというChromeベースのWebブラウザも使っており、そちらで試しても同じ結果になりました。
実は、Linux Mint標準装備のWebブラウザ(Firefox)でも同様の方法で開くことはできます。
しかし、Google Chromeよりもちょっと手順が増えるため、pdfファイルをブラウザで開くならGoogle ChromeもしくはChromeベースのブラウザをおすすめします。
Google Chromeでpdfファイルを開く方法は2通りあります。
pdfファイルから直接Google Chromeを使って開く
まずは見たいpdfファイルを右クリック。
「開く」にカーソルを重ねるて表示されたメニューで「Google Chrome」をクリックするだけです。
これで、Google Chromeが起動し、pdfファイルが開きます。
画像を見ると、文字化けが直っていることが分かります。
Google Chromeからpdfファイルを開く
先ほどとは逆に、先にGoogle Chromeを開いていた場合に、Google Chrome側からpdfファイルを指定して開く方法です。
Google Chromeが開いている状態で、「Ctrl」キーを押しながら「O(オー)」キーを押します。
そうすると、「ファイルを開く」画面が表示されるので、そこから見たいpdfファイルを指定して「開く」をクリックしたら、先ほどと同様に開きます。
別のソフトウェアをインストールする
Google Chromeでpdfファイルを開いたときのデメリットがあります。
それは、Google Chromeのメニューとpdfのメニューが並んで表示され、pdfファイル本体の表示範囲が狭くなることです。
「pdfファイルをより広く表示したい。」や「pdfを開く専用のソフトウェアを使いたい。」という方は、こちらの方法で対処してください。
別のソフトウェアをインストールするためには、今pdfファイルを開くために使っていて文字化けしているソフトウェアを知る必要があります。
インストールされているソフトウェアを調べるには、pdfファイルが文字化けしたソフトウェアを起動します。
画面上にある「ヘルプ」から「情報」をクリックすると、ソフトウェアの情報が表示されます。
pdfファイルを開くのに現在使用しているソフトウェアはXreaderという名前で、バージョンが3.0.2であることが分かりました。
これ以外のソフトウェア(pdfビューア)を見つけてインストールします。
インストールには「ソフトウェアマネージャー」を使います。
タスクバーの一番左側にあるメニューアイコンをクリックし、その上側に表示された「ソフトウェアマネージャー」をクリックして開きます。
「ソフトウェアマネージャー」を開いたら、右上の検索に「pdf」と入力すると、pdf関連のソフトウェアが一覧で表示されます。
この中で一番上の「Evince」と下から2番目の「Mupdf」をインストールして試してみました。
その結果、「Evince」は同様に文字化けしていましたが、「Mupdf」では文字化けが直りました。
このため、Xreaderで文字化けしたら、「Mupdf」をインストールすることをおすすめします。
「ソフトウェアマネージャー」の使い方については、以下の記事でくわしく説明していますので、そちらを参考にしてください。
Xreaderのアップグレードが上手くいかなかった件
実は、上記の2つ以外にも試した方法があります。
それは、もともと入っていたXreaderをアップグレードする方法です。
Linuxでアップグレードする時には、apt-getコマンドもしくはaptコマンドを使います。
一番Linuxっぽい方法なのですが、今回はコマンドを実行してもアップグレードしませんでした。
直接、Xreaderのサイトに行って最新版をダウンロードしてインストールするという方法もあります。
しかし、XreaderはGitHubというエンジニア以外の人が見たら何をどうしたら良いか分からないサイトにあり、とても手を出せるような状況ではありません。
それに、アップグレードしたからといって文字化けが直るとは限りません。
「普段使いのLinux」的には手間がかかる割に失敗する可能性もあるので、対処法からは外しました。
まとめ
Linux Mint 20.2でpdfファイルを開いたら数字が文字化けして読めなかったので、読めるように対処しました。
同様の現象に困っている方もいるかと思い、その対処方法を2つ紹介しました。
2つとも実際にやってみて、両方とも文字化けが直りました。
Linux Mintに限らず、どのディストリビューションでも効果はありますので、試してみてください。